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「あのね、カービィ!実はキミに見せたいものがあるんダ!」
そう言ってはしゃぎながら、マホロアはぼくの手をぐいぐいと引っ張る。
されるがままに引っ張られながら、ぼくは内心首を傾げる。
マホロアがここまではしゃぐのは珍しい。
パーツを見つけたときも大袈裟なくらい喜んでくれたけど、今回はそれ以上のはしゃぎ様だ。
そこまで彼を夢中にさせるものがなんなのか興味があったから、ぼくはマホロアに問う。
「見せたいものってなあに?」
「見てのお楽しみ、ダヨォ」
軽くウィンクしながらマホロアははぐらかす。
納得はできなかったけど、彼はなにがなんでも口を開く気はないみたいだから、しかたなく諦めることにした。
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