それは突然やってきた
リボーンに銃口を向けられるより数ヶ月前の話。
オレたちはいつもと変わらない日々を過ごしていた。
隣には獄寺くんと山本がいて、学校に行けば京子ちゃんやお兄さんがいて、雲雀さんと出逢えば逃げたりなんかして。
家に帰ればランボやフゥ太、ビアンキや母さんに迎えられて、ハルにも振り回されたりして。
そんなふうにいつも通り過ごしていけれど、ある日からリボーンの様子がおかしかった。
いつもはトラブルを持ってきたり、修行だと託けて騒ぎを大きくしてオレを戦わせてたりしたのに、
気付けばあいつは、いつの間にかオレ達に混ざってこなくなり、一歩後ろに引いていたような、そんな感じだった。
思えばそれが分かりやすい変化の兆しだったのに、オレは面倒な事に巻き込まれなくて済む、ラッキーだと、その程度にしか思っていなかった。
その時に話をしていれば何か変わっていたのだろうかと、今更思ってももう遅いのだけれど。
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