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魔王×美姫
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 華奢な体を組み敷いてから約一時間経過した頃、アルは既に、半ば意識を手放し掛けていた。肉棒を突き立て延々と体を揺さぶりながら、僅かばかりの反応を示す粗末な性器を扱いてやる。最初の数回こそは勢いよく射精していたものだが、四度目の射精を終えたあとでは流石にもう垂れ流す精子もないようだった。微々たる体液を滲ませるばかりの先端を指で抉ると肉のない体が大袈裟なほど痙攣した。

「ああああぁぁぁ……ッ!♥ まっ、まおぉ、さまぁ……!!」

 ほとんど絶叫のような、涙に濡れた哀れな断末魔が響き渡る。しかし私の許可なくこの部屋に入る者はいないため、ただ哀れを撒き散らすだけに終わった。
 まだ一度も射精していない私は先ほどからずっと腰を打ち付けていた。魔族は人間と違い射精に至るまでが長く、そして精子の量も多い。無理矢理私の肉棒を収めたアルの肛門を何度も擦りながらその瞬間を思い描く。雄は妊娠することはないが、それでも私の精液を注がれ幸福そうに放心する少年の惚けた顔は見ものだ。

 体液を垂れ流す性器から手を離し、来る射精の予兆に備えアルの腰と背中を両腕で抱く。これは魔族の雄特有の動作のようで、長い射精の間に雌が逃げないよう、しっかり子宮の奥へ精子を流し込むための動作のようだった。人間のものより大きな肉棒を奥に叩きつけ、一番奥へと捻じ込ませる。無意識に腕に力が入り、少年の骨が軋んだ。

「ぐうぅ……ま、お……さま……っ」

 苦しそうな声が私を呼び、それに続いて射精が始まった。溜まっていたものが熱く湿る肉へ吐き出される快感と、体内を満たす熱に悦び震える雌を見下ろす愉悦、様々な快楽が私を潤すようだった。

「んんんんんっ♥ おく、おくぅっ♥ きもひいい、あつい、もぉっ……やらぁっ♥」

 雄を誘う甘ったるい声でアルが喚き腰を揺らす。人間の体に見合う大きさの性器が私の腹に擦られ、ほとんど透明な精液を吐き出した。小柄なアルの体では収まり切らず接合部の隙間から私の精液が流れ出していたが、射精はまだ始まったばかりだ。射精の余韻と熱い奔流による快感に痙攣を繰り返す少年の体をかき抱き、私は更に腰を押し付けた。

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120517