I'm going to give you my first.*
簡単に言えば、由乃と天野君が参加させられたサバイバルゲームとは、後の神を決めるためのものらしい。参加人数は12人。それぞれ未来のことを予知できる未来日記を持っていて、例えば由乃は天野君の未来が記される天野君日記で、天野君は身の回りに起きることが無差別に記される無差別日記、というように。
由乃の日記は例え遠くに離れていても、天野君の行動が10分刻みに記される。だが文字通り、天野君のこと以外は記されることはない。そこに、私の行動が記されることはないのだ。私を守ると断固として譲らない由乃は、私が由乃から離れることを嫌がるようになった。そうすると、必然的に私は部活をやめなければならないことになる。唯一の取り柄でもある空手をやめるのはちょっと寂しかったし、自分で言うのもなんだが大会では結構いい成績を残していたから、部活仲間には最後まで止められた。でも由乃のためだ。自分でも、最近少しおかしいんじゃないかと思うほど由乃に依存しているが、この際もうどうでもいい。私は由乃のために生きると決めたのだから。
部活をやめた私は、由乃の家に泊まり、登校も下校も一緒にした。クラスは同じだし、何をするにも、由乃と行動を共にした。
そんな生活を数日繰り返していたある日。最近、天野君の様子がおかしい。急にテストで満点を取ったり、まるでこれから起こることを予知していたように先を見た行動をしたり。きっと、未来日記を使っているのだろう。でも、あまりに露骨すぎる。いいのだろうか、こんなに派手に使いまわしていて。少し不安になって由乃を見ると、由乃もあまりいい顔はしていなかった。
「由乃、どうするの……?」
「うーん。多分そろそろ所有者が天野君を狙いに来るはずだから、そいつから助けてあげなきゃいけないわ。
詩織は危ないから家で待ってて。」
「え、そんな……っ」
「これから起こることは危険なの。あの家にいれば安全だから。
もう今の時点で、私が知ってる詩織の死亡フラグは免れた。しばらくは、自分から危険なところに飛び込まない限り、今のところ安全だから。ね、お願い。」
「……」
ぐっと唇を噛み締めた。確かに、私は命をかけた本気の争いなんかしたことがない。でも、由乃について行くと決めた矢先こんなに役立たずなんて、悔しい。
俯いた私の顔を覗き込んで、由乃はニッと笑って見せた。
「大丈夫、私は死なないよ。」
「……っ」
私は何も言えず、由乃に抱きついた。由乃もしっかりと抱きしめ返して、私の頬に唇を押し当てる。それを合図に椅子から立ち上がってしまった由乃を見上げると、由乃は相変わらずの笑顔だった。
「じゃあ、そろそろ行くね。」
「ゆ、の……」
「詩織は何かおいしいもの用意しておいて。
帰ってきたら、一緒に食べよう?」
「……、わかった。
いってらっしゃい。」
なんとか笑顔を浮べると、由乃も安心したように頬を緩めた。
天野君のいる教室に向かった由乃を見送ってから、私もスーパーに出かけた。由乃の家は電気もガスも止まってしまっているから、お惣菜と、そういえば朝ごはんのパンも買わなくちゃ。やるせなさを隠すように、私はひたすら食材のことを考えた。
「由乃の好きなパン……は、……」
でも、やっぱり由乃のことを考えてしまうのは一緒に暮らしているからだ。きっとそうだ。
私は由乃が以前好きだと言っていたパンに手を伸ばしかけてから、その手をぎゅっと握り締めた。
今頃由乃は戦っているのだろうか。命をかけて。天野君の、ために。
どうしようもないもやもやが胸を支配し始めて、慌てて首を振った。バカか、私は。何を今更嫉妬なんか……。
1度深く息を吐き出してから、私はパンを手に取った。
「ただいま詩織ー!」
「あ、おかえり、由乃。」
案の定ご機嫌で帰ってきた由乃に、少し胸が痛んだ気がしたのはきっと気のせいだ。お皿の上にお惣菜を盛り付けて待っていた私は、急いで玄関に向かった。
私を見るや否や押し倒す勢いで抱きついてきた由乃を受け止めてから、私は由乃と一緒にテーブルについた。まだほんの少しだが温かいそれを由乃と2人で食べる。食べている間、由乃は終始携帯をいじりながら今日の出来事を事細かに教えてくれた。
今日戦った相手は3rdで、なんとその正体は私たちの担任でもある火山先生だというのだ。しかも、最近テレビでも話題になっていた通り魔も火山先生で、由乃が言う私の死亡フラグを立てたのも、火山先生。私は驚きでおかずを口に入れようとした体制のまま固まった。
「殺しちゃったの?」
「うーん。殺したって言ったらそうなのかもしれないけど……。
日記所有者は日記も自分の命のようなものなの。だからユッキーと協力して、火山先生の日記を壊したのよ。だから、直接手はかけてないかな。」
でねでね、ユッキーすっごくかっこよかったんだぁ!と、いつもは大人びて見える由乃が子供のようにはしゃいで天野君のことを話す。いつのまに、そんなあだ名で呼ぶようになったんだろう。複雑な気持ちが胸を取り巻くが、私は何とかそれを抑えて笑顔をつくった。なんでも、火山先生に止めを刺したのは天野君らしい。それで由乃がはしゃぐのは仕方ない。わかっている。わかっているけど……。
暗い部屋だからこんなに暗い気持ちになるのかもしれない。やっぱり、ろうそくだけじゃあ足りないな。でも、私のお小遣いだけで電気代やガス代をまかなえるとは思えないし。
はぁ、と溜め息をつくと、意気揚々と話していた由乃がきょとんとして私の顔を覗き込んだ。
「どうしたの?」
「……ううん。なんでもない。
さすが天野君だね。」
「でしょ?あ、いくらユッキーがかっこいいからって、好きになっちゃダメよ!」
「わかってます。
ほら、早く食べないと私が全部食べちゃうよ。」
促せば由乃は忘れていたかのように慌てておかずに手をつけた。
全部食べちゃう。なんて大口を叩いたが、私はもう食欲がなかった。いくら由乃が私のことを同性異性関係なく好きでいてくれていたとしても、きっと由乃の1番は天野君なのだろう。私は良くて2番だ。由乃はこうやって私の前で天野君のことを嬉々と語るように、天野君の前で私のことを話してくれるのだろうか。
そんなことを悶々と考えて、私はハッとした。馬鹿馬鹿しい。またこんなわかりきったこと考えて。どうしようもないこの気持ちに蓋をして、私は食器を持って立ち上がった。あぁ、そういえばここは水も止まってるんだった。後でどこかに洗いにいかなきゃ。
不便な生活。それなのに自分の家に帰ろうとしないのはどうしてなのだろう。自問しなくても、答えはもうわかっているのだけれど。そう思いながら原因である由乃を見ると、由乃も私を見ていて、ばっちりと目が合った。慌てて視線を逸らしてからしまったと思う。こんな行動、何かを隠していると言っているようなものだ。つっこまれる前に早くここから離れようと足を動かすが、それより先に、由乃に後ろから抱きしめられるようにして止められた。「##NAME2##。」と耳元でささやくように名前を呼ばれる。ゾクゾクと背中に何かが這うような感覚に、私はきつく目を閉じた。由乃が私の前に回りこむ。目を開けると、由乃はじっと私を見つめながら口元に笑みをうかべていた。何をしようとしているのだろう、由乃は。彼女の名前を呼ぼうと口を開いた時、由乃が「今日ね」と話し始めた。
「私、ユッキーとキスしたんだぁ」
「……っ」
「詩織、お祝いしてくれる?」
何を、言い出すんだいきなり。そんなのできるはずがない。天野君が羨ましい。私も、由乃にそれだけ想われたい。でも、そんなこと言えるわけはなくて。
私はぎこちなく笑顔をうかべると、なんとか「おめでとう。よかったね、由乃」と口にした。声が震えそうになるのを必死に押さえ、それだけ言った私は、由乃から視線を逸らした。あくまで由乃の1番は天野君。その天野君に嫉妬しているなんて知られたら、私は由乃に嫌われるに決まってる。由乃は私の言葉を聞いて嬉しそうに笑うと、私の顎に手を添え、くいと顔を上げさせた。
「じゃあ、お祝いのちゅー……」
「……ぁ、っや、やだっ」
徐々に近づいてくる唇。すごく、嬉しかった。昨日までなら。でも、その唇が天野君に触れたのだと思うと、私はそれを受け入れることが出来なかった。耐え切れずに由乃を押して距離をとる。あぁ、やってしまった。半ば絶望的な気持ちで、私は由乃から一歩後ずさった。
沈黙が怖い。由乃は今、どんな表情をしているのだろう。どんなことを思っているのだろう。
「詩織、もしかしてユッキーに嫉妬した?」
「そっ、……そんなこと……、」
ない。と言えずに、私は口ごもった。確信を突いてきた由乃の言葉。バレてしまった。もう、お終いだ。由乃は私を殺すのだろうか。そう思ったが、由乃の口調はどこか弾んでいた。恐る恐る由乃を見上げようと視線をあげると同時に、由乃が抱きついてきた。受け止めると、由乃は勢いのまま私に口付ける。あっさりと交わしてしまった口付けに、私は呆気に取られた。
「悪いほう悪いほうに考えるのは詩織の悪い癖よ。
言ったでしょ、ユッキーと詩織どっちか選ぶことなんて出来ない。私はちゃんと詩織も愛してるって。」
「……っでも、」
それでも、わかった。なんて簡単に頷くことはできなくて、私は由乃に食い下がった。そんな私を見て、由乃はニッと笑顔をうかべる。その笑顔に私は息を飲んだ。病院で見た、私の知らない由乃の笑顔。私は無意識のうちに身体をこわばらせた。
「もうっ、口で言ってもわからないなら、無理やりわからせるしかないね。」
「え……あ、ちょっと由乃……っ」
どこか嬉しそうにそう言った由乃は、私の手を引いてどこかに向かった。掴まれた手首は、痛いくらいに締め付けられている。怖くなって由乃、由乃、と何度も名前を呼んでいるのに、由乃は止まることなく私を布団の敷いてある部屋に押し込んだ。布団の上にしりもちをついた私は、カタカタと震えながら由乃を見上げる。
「ゆ、の……?」
「私のハジメテはユッキーにあげるから、詩織のハジメテは私がもらってあげる。
ね、そしたら詩織は私から離れられないし、詩織は由乃のものだって証拠にもなるでしょ?こんなこと、好きな人にしかしないもん。」
「え、嘘っ……や、やだ由乃っ!」
口元にだけ笑みをうかべた由乃は、じりじりと私に近づいてきた。怖い、由乃が怖い。私の好きな由乃は、こんなのじゃない……っ
どうにか逃げようと足を動かすが、気が動転しているのか、腰が抜けているのか、うまく身体を動かすことが出来ない。由乃が私に覆いかぶさってきた。ひっと情けない声が漏れる。
「由乃っ、もうわかったから!
由乃の気持ち、ちゃんとわかったからっ!だからもう……んぅっ」
あっという間に唇を奪われ、布団に押し倒された。由乃のどこにこんな力があるのだろう。がっちりと掴まれた腕と押さえつけられた足はびくとも動かない。必死に抵抗しようともがいている間にも、由乃の舌が口内に侵入してきた。すばやく私の舌を絡めとり、吸い上げる。言い表せない、初めての感覚に目をきつく閉じる。頭がぼぉっとした。思考ができず、私はただただされるがまま、口内を荒らされる。
「んっ、んぅっ……ぁっ、はぁっ」
「んっ、ふふっ、詩織もうトロトロだね。
これから由乃が、もっと気持ちいいことしてあげるから。」
長い長いキスの後、やっと唇が離れた。息を荒くする私に、由乃はそう言ってニッコリと笑った。“由乃が”その言葉が耳について離れない。そうだ。私に今キスをしたのは由乃だ。私の大好きな大好きな由乃。私は由乃が好きで、由乃も私が好き。お互いに想いあっているなら、身体を重ねることなんて当たり前のことじゃないか。私のハジメテを、由乃に捧げる。なんて、嬉しいことなのだろう。
恥ずかしいけれど、怖いけれど、由乃に尽くすと決めたのだから。私は意を決して抵抗しようと力を込めていた腕と足をダラリと解放した。生理的な涙が浮かんだ目で、由乃を見つめる。それを受け取った由乃は、キラキラと瞳を輝かせた。
「可愛いよぉ、詩織――っ」
「んっ、あ……っ」
熱っぽい視線に、私は羞恥で顔を逸らした。抵抗しないと判断したのか、由乃は私の手を開放して、服の上から胸を弄る。顔を逸らしたせいで露になった首筋に、つ、と舌を這わせられ、鼻にかかった高い声が漏れた。
「詩織、詩織……っ」
「ゆ、……のっ」
小さく、吐息交じりの声で、由乃はなんどもなんども繰り返し私を呼ぶ。息を荒くする由乃の頬に手を添えると、そっと触れるだけのキスをしてくれた。それと同時に、そっと服がたくし上げられる。下着もはずされ、由乃の手が、直接私の胸に触れた。お世辞にも大きいとは言えない私の胸。手のひらに収まるそれを、片方はやんわりと揉まれ、片方はつんと乳首を摘まれた。
「ぁっ、あ……っ」
ピクンと体が跳ねる。自然と漏れる声と、普段見られることのないそこを見られているということに、顔が熱くなった。恥ずかしいけれど、私が声を出すたび由乃が嬉しそうな表情をするから、素直に声を出すことにする。
しばらくそうしたあと、由乃の舌がぺロリと私の乳首を舐めた。思わぬ刺激に、ひっと息を飲む。それを合図に、由乃はその突起を口に含み、レロレロと舐め始めた。
「ぁあぁっ、やぁっ……ゆのっ、っ!」
ゾクゾクと胸からなんとも言えない快感が走る。やめさせようと由乃の頭に手を伸ばすが、力が入らず、由乃の髪をただ撫でるだけになってしまう。だが、由乃は私の言いたいことを察したのか、胸から顔をあげた。
「詩織すごく感じやすいんだね。
感じてる顔、すっごく可愛いよ。」
「ば、ばかっ
そんなの、可愛くないよ!」
「えー、ホントに可愛いよ。
ほら、ここも、こんなになってる。」
「え……?
あ、やめっ!ひぃぅっ!?」
スカートの中に手が伸びていったのを見て、私は慌てて由乃に静止をかけた。でも、それはあっけなく無視され、すっと下着の上から秘部をなぞられる。自分でもよくわかるその感覚。そこはぐっしょりと湿っていた。
胸とは比べ物にならない刺激が、身体を駆け抜けていった。私の反応が気に入ったのか、由乃は何度も何度もそこをなぞる。私はその度に身体を跳ねさせ、声を上げた。
「あぁっ!ゆのっ、ゆのやぁっ!!」
「いやじゃないでしょ?
素直に言って?ほら、ここ、どうなの?」
「あっ、あんっ、ぅあっきゃぁ!?」
どんどん熱くなっていくソコ。割れ目をなぞるように動いていた指が、ある一点を集中的にいじり始めた。激しい刺激。未知の快感に、私は首を左右に振って足をバタつかせ悶えた。カリカリと人差し指でかゆい所を掻くようにそこを責められればビクンビクンと体が跳ねる。
「だめっ、そこダメェっ!!
あぁぁあぁあっ!?いやぁっ!」
「詩織が感じてくれてる……っ
ねぇ、私の指、気持ちいい?ここ?ここがいいの?」
「きゃあぁぁああぁ!?
いやっ、やだやだやだゆのっ!!
まって!おねが…っ、ひぃっ、あぁんっ!」
秘部にある突起。そこに触れられると自分がわからなくなる。私が激しく悶え、喘ぐほど、由乃は笑みを濃くした。くちゅくちゅという音が部屋中に響く。まさかこの音は、私が出しているのだろうか。体中に力が入ったまま脱力することが出来ない。頭の中でチカチカと何かが弾けているようだった。
「下着の上からでもこんなになっちゃうんだもんねぇっ
直接触ったら、っ、どうなっちゃうのかなぁ?」
はぁはぁと息を荒く吐く由乃は、今のままでもおかしくなってしまいそうなほど強い刺激なのに、あろうことか下着をずらしてソコに直接触れた。ピシリとヒビが入るような感覚。
「ひぃっ!?
う、そっ……やあぁあぁああぁあ!!?」
「あははははっ!
詩織、気持ちいい?ここ、気持ちいい?」
「あぁぁああぁっ!?
やあぅっ、やめてぇっ!こわれちゃ…ぁ、ぁあっひっ」
「ねぇ、気持ちいいって言って?
そしたらやめてあげる。詩織、気持ちいい?」
自分の叫び声ばかりの中、うっすらと由乃の言葉を聞き取った。相変わらず止まらない由乃の指の動き。何かが迫ってくるのを感じながら、私はなんとか言葉を紡いだ。
「き、もち……っ、気持ちいいのぉっ!
あぁあっ!ゆのの指ぃ、っ、気持ちいいぃっ!!」
「本当!?
じゃあ、最後にイっちゃえ。」
「え、っうそ!?
そんなぁああぁっ、あぁああぁあ!!?
やだやだっ、何かっ、来る、っきちゃうぅ!!
ぁ、あ……あっ」
約束が違う。由乃は私の言葉を聞いて、さらに指を早く動かした。ぱっくりと開けた口からは、あまりの刺激に声が出なくなっていく。由乃の指を秘部から離そうと身を捩るが、由乃の指はしっかりとそこに手を添えたまま。私はその刺激から逃れられることなく、迫ってくる何かに身を硬くした。
「もうちょっと。もうちょっとだよ、詩織っ」
「やぁっ、ぁ、あ……っ
だめ、ぇ…っ、ゆのぉっ!ゆのぉぁああぁあっ!!」
ビクンビクンと体が震える。私は背中と首を仰け反らせて、はじめて絶頂を迎えた。達したあとも、由乃の指は突起の上でゆるゆると動く。その動きにいちいち体はピクピクと反応をした。はじめての感覚だった。絶頂の波が去ると、どっと疲れが出た。荒く息を吐きながらぐったりと脱力する。体中にかいた汗が、やたら冷たく感じた。
虚ろな目で由乃を見上げる。それを受け止めた由乃は、私の秘部から出た変な液がついた指をぺロリと舐めた。
「……は、ぁ…っ」
そんなの舐めたら汚いよ、と言おうと口を開いたのに、うまく声が出せずに私は口を閉じた。とにかく疲れた。瞼が重たい。気を抜いたら寝てしまいそうだ。
それに気づいたのか、由乃は私に触れるだけのキスをした。そうして、ゆっくりと優しく私の頭を撫でる。そんなことされたら、本当に寝ちゃうよ……
「お疲れ様、詩織。
今日はもうおしまいにしようね。詩織すごく疲れてるみたいだから、続きはまた今度……って、もう聞こえてないかな。」
どんどん落ちてくる瞼に抗うこともせず、私はそのまま深い眠りについた。
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