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「ただいま」



いつも通り家に帰って、リビングに行く。
いつもいる人は今日はどこかに出掛けたらしくそこにはいなかった。

僕はすることもなく着替えるためにブレザーを脱ぐ。



ピンポーン



ネクタイに手をかけたところで、インターフォンがなった。
この家に客が来るのは珍しい。
ここはあの人と僕の隠れ家のような場所だ。あの人の秘書なら来るけど、大体はあの人がもつもう一つの家の方へ行く。

なら、今インターフォンをならしたのはあの人だろう。

僕はネクタイを外す手を止めて扉の鍵を開けた。



「ただいま成也君」



扉の先にいたのはやはりあの人で、晴れやかな笑顔で家の中に入った。



「おかえりなさい、臨也さん」



僕の同居人であり、恩人である折原臨也さん。











 
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