04
佐助と別れた夜幸は佐竹のいる部屋へ向かう。
「ただいま、佐竹」
「ああ、戻ったか」
机に向かっていた義重は顔を上げて夜幸に向き直る。
「伊達が今出陣するとした時に用意できる兵はおよそ三千。それと種子島を使うようだ」
「種子島、か」
「種子島対策が必要だろうな」
「分かった。これは報酬だ」
夜幸は分身が集めた情報を義重に伝え、報酬を貰う。
そこで、二人の契約は切れた。
「じゃあな佐竹」
「ああ、あまり遊びすぎるなよ」
「…まあできる限り頑張るさ」
夜幸は苦笑して、奥州へ向かった時のように音もなくその場を去った。
繋がりが切れた日
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