小説 | ナノ





唇が離れると、クリフトは顔を真っ赤にして口を手で押さえてしまった。やっと、自分が押し倒されたことを理解したらしい。年上なのにそういうことに疎いこの人を可愛いなあ、と思う。戸惑っている隙に、オレンジ色のストールに手をかけて外してしまう。ボタンをいくつか外してからベルトに手を掛けると、泣きそうな顔をしたクリフトと目があった。この真面目で優秀な神官は、不測の事態に弱い。

「え、あ、ソロさん…?やっ…!」
ふるふると弱々しく首を振るのに、押さえつけていた手を離す。力の差は圧倒的だし、そのまま続けることだってできたけど、嫌がってるのを無視してまで無理矢理にしたいわけじゃない。
……でも、と手の甲で顔を隠してしまったクリフトを見下ろしながら心中で呟く。
これは本気で嫌がってるんじゃ無くて、戸惑ってるだけだよなあ。

だって、その証拠に、ザキもマヌーサも飛んでこない。

ツーステップでひん剥いた





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -