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何故、と聞かれても困る。強いて言うなら、年が明けたから。後、クリフトが可愛かったから。それ以上でも、それ以下でもない。

手の平に伝わるふかふかとしたベッドの感触が心地いい。シーツに散らばった少し青みがかった黒髪を右手で梳くと、くすぐったいのかクスクスと笑い声を漏らした。頬はほんのりと赤い。マーニャの誘いを断りきれずに、一杯だけ飲んだワインのせいだろうか。

「ソロさ、ん…?」
きょとんとした顔でこちらを見上げてくるクリフトは、自分が押し倒されたことにも多分気付いていない。この体制だって、バランスを崩したぐらいに思ってるんだろう。「あの、」と何か言い掛けたのを無視して、伸びてきた手に自分の手を絡めて。噛みつくようにキスをすると、驚きで目が見開かれるのが分かった。ほろ酔いとは言え、酔っている相手にこんなことするのはいけないのかもしれないけど。
うん、ごめん。我慢できそうにない。

ワンステップで押し倒し、





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