庭球 | ナノ

  消せないし、隠せないから




「君の事が好きだよ、冬樹ちゃん」


私にそう笑顔で言う千石先輩は、今日も来た
昨日も、家の前にいた
学校行こうよ!って誘ってくれた
私は、俗に言う「ヒキコモリ」だから
だから、なんだとおもう
私にちょっかいかけてくるのは
だけど、どんなに構われると
そんなこと言われると
ちょっと勘違いしてしまうから


「千石先輩、すみません
あまりそういう事は女性に言わない方が良いと思います」


私は、迷惑をかけて一緒に居れないのは嫌だから

だから、だから私はその冗談を断った

冗談じゃ無かったら嬉しいけど
でも、私なんて見てくれないだろうから
だから、勘違いなんてしてはいけない

賢くならなきゃ


「えー?でも俺は本気だよ?」

「千石先輩、だから....」

「本気...なんだって」


急に、目の色が本気になる
彼は冗談の幅が大きいから、私も一瞬コロっといきそうになる


「付き合おうよ、これは俺も、大切な人にしか言わないから、さ」


..........信じてもいいんですか?


2012.12.15.11:30.曖霧

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