嫁?あぁ、そう。
「駄目です!まだ行かせないわ!」

「お母様!連れていかせていただきます!」

「おい」

「駄目なものは駄目なのよ!わかってちょうだい、私の大事な一人息子を、ねぇお父さん!」

「腹減ったんだが、玲央」

「おい」


赤司君の不機嫌な「おい」の瞬間とうとう拳骨が飛んできました

あ、遅れましたね、この状況の説明を
まぁ聞いての通り、玲央お母さ.....玲央先輩が、なかなか赤司君をお嫁にくれないのです

そして、白熱するあまり赤司君の呼び掛けをスルーしたら拳骨が飛んできた..........という状況なのですが


「赤司君は私のお嫁さんなんです!わかってください玲央先輩(御母様)」

「んもう!だから....、お兄ちゃんからも何か言ってあげて!」

「御父さん(?)!飯食いに行こっ!!」

「うし、行っか!」

「おー!」


もはや、お兄ちゃん(葉山先輩)とお父さん(根武谷先輩)は聞く耳持たず、興味も持たず、外食することを決定し始めた。その会話を聞いてか、「んもー!!」と不満げに声を漏らす御母様(玲央先輩)


「お前ら、話を聞け」


とことんスルーした結果、私達は正座させられました、ぐすん
赤司様の顔色は不機嫌そのものです

マジ怖い

まぁ予想していた通り、何時間にも及び(そうな)説教を聞かされ、人の話を聞くようにといわれ、皆で項垂れました

長々とした説教の最後、「あと」と赤司君が一番大切なことのようで、接近してきます

顔が、近いです


「雛崎」

「は、はい」


赤司君のオッドアイがギラリと光り、私はごくりと生唾を飲み込みました


「俺は」

「う、うん」

「お前の嫁になったつもりはない」


..........え
ふ、ふられましたか、私
このタイミングでフラれると思ってなかったので、鼻がツーンとします
赤司君の顔がじわじわと歪んでいきます

まわりもギョッとしていますね、情けないな、私

目の前でしゃがむように私と視線をあわせる赤司君はまた口を動かしました

これ以上、何が出てくるのでしょう

少々怖い、です


「俺は、お前の嫁になった覚えはない、だが」

「だが?」

「俺は、お前の旦那であるつもりはある」


..........え

思考が停止しました
ちょ、え?
つまり


「つ、つまり、プロポーズ..........ですか赤司君!」


私が、彼の両手をぎゅっと握ると、彼は私の手のなかをするっとぬけ、私の手を握り返す


「調子に乗るな..........と言いたいところだが、そうだな、プロポーズだ」


どうしよう、泣きそうです
彼は、私の目頭を優しく拭って、笑いました


「そうだな、結婚しようか、雛崎」


まわりは皆、色んな反応を見せています

口をあんぐり開けた葉山先輩
そのまま硬直している根武谷先輩
何故か赤面している玲央先輩


そして、目の前で苦笑する赤司君


私の脳は、この幸せを処理しきれませんでした

この幸せが、夢じゃないよう、心の底から願います

「夢じゃない」
赤司君が呟いたような気がしました


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遅くなってすみません!
葵衣さん、20000thおめでとうございます!

今回は、洛仙の三人を巻き込んでみました
というのはまぁ、私が20巻買ったからだったんですが(笑)


どうだったでしょうか、楽しめましたかね?

どんでん返し......というか落差が激しいかもしれないこの夢小説、ハイテンションでずっといると終わりが見えてこないのでテンション赤司様にさげてもらいました(笑)

そしてプレゼントフォーユーです!
下手ですが赤司様をプレゼントさせていただきます!




ではでは、これからもよろしくお願いします&改めて20000thおめでとうございます!

曖霧でした!


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