これも彼の優しさ
⊃葵衣さんに





「あの、赤司さん.....」


正座した私の前で優雅に足を組む彼、赤司さんはまた優雅に何かを編んでいる


「なんだ、遊」


見下されてる様な気分に
いや、完璧見下されてる、目線とか、心情とか!


「あのですね......何を作ってらっしゃるのでしょう?」


手元にもこもこと可愛らしい赤い糸が見える
多分編み物だろう
「時期にわかる」そうぽつりとつぶやいて、また作業に戻ってしまった

いったい何を.....?
心配になってきた


「できた」


珍しく少々口元が緩んでる赤司さん
そうとう嬉しいようだ
私も少々、その様子を見ていると嬉しくなる


「えっと.....」
「見てわからない?マフラーだよ、マフラー」


いえ、わかりますが....一体どうしろと
首をかしげ悶々と考えていると、「帰るぞ」と彼の一声

急いで帰る支度をした


「もっとくっつけ」
「え?」
「だから、もっとくっつけといっている」


校門を出た彼がまず、あのマフラー、結構全長は長い
いや、かなりってか、なんか三メートルくらいありそう、むっくん越えてるって

それを私にまいてくる


「え、え?」


そして余った半分を自分が巻いた
そして

「ほら、あったかい」

目を細めて、笑う
あまりにも綺麗で、可愛い


「たしか冷え症だったろ?だから」


覚えていてくれた彼
これのために待たせたのか

暖かい

彼が横にいることも

コートごしの体温も

彼の作ったマフラーも

彼の。心も


「暖かい」

end

2012.11.02.曖霧


--------------------------------------------------------------

どんだけ俺時間かかっとんねん!ていう話しです

初赤司様!
ちゃんと赤司さんですか?
大丈夫ですか?

なんか俺のイメージが「赤司=キセキ厨赤司」という事件でww
pixivイメージが強すぎてもう大変でしたw

描き直しはいつでもうけつけますので!

これからもよろしくです!




1/2
bkm >>
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -