■ 1
ふ、と目が覚める朝
カーテンから溢れる朝日の眩しさに
瞼を開けるといつもと変わらない天井
今日もいつもと変わらない凡庸な毎日が始まる。
唯、それだけ。
額に腕を当てて天井をぼっーと見るのも
いい加減にして、
俺、相崎 愛澄は起き上がる事にした
時計を見ると丁度11時を迎える間近だった、
何処に行くわけでもないのに
気分的に着替えることにした
寝着と化した愛用のジャージを脱ぎ捨て
下着だけになる、
目の前の自分の等身大よりも
大きい鏡に自分の姿が映った。
背中の右上には羽のマークが焼き付いている
醜い、
すぐに見えぬようにワイシャツを着た
これは中学生の頃
見ず知らずの男に焼かれた跡だ。
強引に車に乗せられて
マンションに連れてかれた
抵抗はしたが中学生の俺が勝てるわけ無かった
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