▼ こしふぇち!2
そーっと覗こうとした瞬間
いきなり腕を引かれた。
「うえっ!?」
え、なになになになに!?
おばけ!?どうしよう、
俺チキンだから戦えない
馬鹿みたいに
ひえええええってなってると。
「おい」
「ごめんなさい、………って、え?」
目の前には、あの氷室 龍。
おぉ、前から見ても完璧な腰。
じゃなくて、俺にとって
お化けより恐ろしい事態が起きた。
尾行してるの気づかれたぁぁあ!?!?
どどどどどーしよ。
とりあえず、土下座しとくか?
いやまて、尾行してたの気付いてないかもだし。
うぁぁぁぁぁあぁぁあっ、どーする。
「おい」
「はい、すいません」
やべー。まいわーるど☆全開だったぜ。
「最近、俺の周りウロチョロしやがって………喧嘩売ってんのか?」
けんか!?売ってないです!はい。
「売ってないっすよ」
えっ、ちょっと。まてよ。
なんで俺、喧嘩腰なの。
動揺しすぎた、チョイスこれかよ。しね俺
「じゃあ、なんでいつも尾行してんだよ」
「それは…………………」
無口とか隣のクラスで騒がれてるけど
ぜんっぜん、無口じゃないじゃん!!!
こいつよく喋るよおお
なにが、無口でかっこいいだよ。うそつき!!
もういいや、もう言っちゃおう。
この空気なんかやだ。
「俺、腰フェチなんです………よ」
言ったよ!言っちゃったよ!!
引いただろうな!!!ハッハー
下を見ていたけど、ちらり、と
顔を伺うことにした。
「へぇ」
え、無反応。
あ、それ以前に俺には
興味ないですよアピール!?
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