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あれから、黒子くんも赤髪くんも温存のためか引っ込んで二年であろう先輩だけで勝負に出た。

結果、73-71の2点差で誠凛高校の勝利。

両隣のみんなが自分の事のように嬉しそうに手を合わせている。

私は口元を緩めて笑いながら口を開く。

「次の試合まで三時間だね。待ってる間どうする?」

そう告げた瞬間に来栖くんが立ち上がり、顎に手を当てて何をするのか考え始めた。

けれど、そんなことお構いなしに隣の葉瑠ちゃんが元気良く手を挙げて声を張り上げる。

「はいはーい!トイレに行きたいです!!」

それに私を含むそこにいた全員は吹き出して、私達の周りだけに笑いの嵐。

私が立ち上がって彼女について行こうとすると、トモちゃんが葉瑠ちゃんの肩を叩いた。

「やよいはゆっくりしときなさいよ。葉瑠、行くわよ」

「うん!」

トモちゃんの後を付いて消えて行った葉瑠ちゃん。

隣の一十木くんが私の肩を叩いた。

「桃井、携帯鳴ってるよ?」

「あ、本当だ」

慌てて携帯を開けばメールが一通。

「ごめん!ちょっと外行ってくる!!」

私は差出人を見た瞬間に慌ててその場を去った。



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