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さて、私が本日から通うことになったこの学校の名前は神奈川県にある立海大付属中学。

この学校は硬式テニスが強く、全国大会で二連覇という結果を残している学校だと以前にジャッカルが言っていた気がする。

私は適当にふらふらと職員室に向かいながら頭の中で「どうせならジャッカルと同じクラスがいいなぁー」なんて思いながら校内を歩く。

そして、暫く歩いたところで辿り着いた職員室。

私はその扉を開くと「失礼します、今日からこちらの学校に転入してきました星野花梨です」と告げる。

すると、こちらへやって来たのはニコニコと笑う明らかに体育会系であろうゴツイ体型をした先生。

彼はニコニコと笑いながら私に自己紹介をしてくれた。

「初めまして、今日から君の担任になる内山江だ。江ちゃん先生とでも呼んでくれ!」

「はーい、江ちゃん先生。これからよろしくお願いします」

「おー!任せろ任せろ!!」

ガハハハと豪快に笑いながら「んじゃ、教室に行くか!」といって出席簿を片手に教室へと歩き出す先生。

彼は道中に自身のクラスはみんな仲がいいということや、困った事があれば頼れということや、私の前いた学校についての話を聞いてきた。

個人的にだがこの際に私は内心で「この先生は好き」と思いながら、教室に辿り着くなり私と一緒に教室に入って「お前ら静かにしろー!」と言った彼にクスリと笑う。

その際に軽く教室の中を見渡したのだがなんと、なんとだ!

本当にジャッカルがいるではないか!!

私はこちらを見て目をかっぴらきながら固まる彼にニヤニヤと笑顔を向け、小さくではあるものの軽く彼に手を振る。

同時に隣にいた先生が私に自己紹介をしろと言ったので私は軽く自己紹介を始めた。

「初めまして、今日からこの学校に通うことになりました星野花梨です!何だかんだで分からないことだらけですが仲良くしてください!!」

ペコリと勢いよく頭を下げれば聞こえてくる拍手と「こっちこそよろしくなー!」やら「よろしくねー!!」の声。

私はそれに笑顔で「よろしくー!」と返しながら江ちゃん先生に言われた席に付く。

しかもその席はなんとジャッカルの横である。

私はコソコソと「なんでお前がここにいるんだよ」とこちらに話しかけてきたジャッカルに「家の事情だよー」と返しながら、カバンの中身を机の中に入れると彼に対してVサインを向ける。

「んな訳で、同じクラスになったことだしこれからよろしく〜」

「……はぁ、お前は本当に変わらないな」

「それほどでも〜」

「褒めてねえよ!でもま、困った事があったら言えよ」

「ありがと」

私達はお互いにそう言って笑い合うと前を向いて江ちゃん先生の話に耳を傾けた。





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