今日は先生に愛を伝える日!

バレンタインデー 土方編

「せんせえーっ!!!」
私は先生に向かってダイブした。
「うぉっ!?」
「先生、今日は何の日か知ってますか!?」
「知るか! いいからどけ! 色々当たってるんだよ!」
「ふえ? まあいいです、しょうがないですね」
「お前なあ…」
「で、先生、今日は何の日でしょうか!」
「今日は……………ああ、バレ………何もないだろ」
「今言いかけましたよね! なんでやめたんですか!」
「分かってるよ、バレンタインデーだろ」
「そうです! 分かってるならいいんです! ってことでチョコどうぞ!」
「でかっ! お前ギフトかお中元かよ!? 今までどうやって持ってたんだよ!」
「早く食べてみてください!」

バリバリ…(紙をはがす音)

「ほんとにギフトだな…」
「どうですか!? どうですか!?」
「まだ食べてねえよ!」
「早く食べて下さい!」
「うるせえな! ……ああ、うまいな」
「ほんとですか!? 嬉しい! よかった、3か月かけたかいがあった!」
「ぶはっ!? 3か月だと!? 腐ってんじゃねえか!?」
「嘘です! 1週間です!」
(1週間でも長いよな…)

「よかったあ、先生が美味しいって言ってくれて!」
「ああ、じゃあ俺からの御礼だ」
ちゅっ
「せっ、先生!」
「帰るぞ、車で送ってってやるよ」
「ホワイトデーを楽しみにしてます!」
「今のがお返しだ」
「少ない!」
「うるせえ! 帰るぞ!」

ハッピーバレンタイン!


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