「…王様ゲームってゲームだよね?」


沖「そうだよ、あたりまえじゃない。」


平「よくあるゲームだろ。」


原「ああ、合コンなんかじゃ定番だろうな。」


土「くだらねえ、どうせたいしたことない内容にしかならねえけどな。」


沖「じゃあ土方さんさっさとぬけてくださいよ。」


土「お前らがはしゃぎすぎないように見ておく必要があるだろうが。」


斎「王様ゲーム…話には聞いたことがあるが実際行うのは初めてだ。」


 「…みんな、目が本気すぎなんだけど。」







―who is a king?―





どうしてこんなことになってしまったのか。
遡ること一時間前。
平助が大量の割りばしを見つけたことから始まった。



沖「どうしたのそれ?」


平「いや、置いてあったんだよ。印がついてるのもあるしこれって…。」


原「ああ、王様ゲームしたんだろ。」


土「誰だそんなくだらねえことやってんのは。」


斎「王様…ゲーム。」


原「なんだ、斎藤やってみたいのか?」


斎「いや、そのようなことは…。」


平「完全に興味ありそうじゃん一君。割りばし握りしめてるじゃん…。」


平助が持っていた割りばしを一本とり握りしめていた一はどうやら無意識だったらしく指摘を受けて赤面していた。


沖「じゃあやってみようよ、王様ゲーム。」


 「え?やるの??」


沖「うん。だって…。」



――王様の命令は絶対だからね…。



総司の言葉にみんながぴくりと反応する。
そして冒頭に戻るわけだけど。



そんなに命令したいことがあるの?
なんか…怖いんですけど。
帰っていいかな…。


帰りたいオーラを察知したのか、総司が私の手首をつかむと無理やり椅子に座らせた。
それを合図に他のみんなも近くの椅子を引き寄せて座り、円になる。



沖「じゃあ早速。」


総司が割りばしを握りしめ、みんながそれぞれ一本ずつひいていく。
のんびりしていたら一番最後になってしまった。



沖「はーい、王様だーれ?」



総司の声に答えたのは。







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