「「王様だーれだ!!」」
「やっと僕に回ってきたね」
第4回戦目。
ここでドS王子、沖田総司殿の登場ですぞ!!
総司が王様になったことで、この場に一瞬緊張が走りました。
だってこの人、本当に何言い出すか分かったもんじゃないですから!!
でも過激なものも場合によってはありですよね!!
うんと萌えるものお願いします!!
「名前ちゃん、僕は必ず君を選んでみせるから…」
のほーーーーー!!!
他の人に言われたら全力で燃えつきて…ならぬ萌えつきてしまいそうなこの台詞!!
総司に言われると背筋が凍りそうになってしまうのはどうしてなんだろう!!
「1番は王様にキス。もちろん唇にね」
どっひゃーーーーー!!!!
総司、それは、だ、だ、だ、大胆すぎますね!!!!
さすが総司様は踏んできた場数が違うようで!!
もしも男の人とキスすることになっても平気なんだ!!
「うわ!それ俺らが当たったら最悪じゃーん!!」
「なに考えてんだ総司のやつ」
「ていうか、名前が当たったらそれはそれで洒落んなんねーんじゃねーか?」
「……頭が痛くなってきたようだ」
うん、やっぱり皆さんもさすがにこのお題にはうわーですよね!!
私も妄想は大好きだけど、実際に男の人同士のキスを目の前で見ることになるかもしれないと思うと、ちょっと戸惑っちゃいます。
あれ?でも総司はさっき私を選んでみせるって言ってたような…
もしかして、それって私とキスがしたいってこと…?
いやいや、違うよね!!
さすがにそんな都合のいい解釈はできませんぞ!!
うーん、だとするとそれって一体どういう…
「よかった!!俺2番!!」
「俺は4番だ」
「俺でもねーみてぇだな。助かったぜ」
「俺も違うみてーだな。助かったぜ…ってちょっと待て!!!!てことは……」
皆さんが自分の番号を確認し終わると、一斉に目を見開いてこちらを見てきた。
怖いよ怖いよ。
目玉がぎんぎらぎんだよ。
ってあれ?
この展開って、さっきと同じじゃ…
『1番』
「わ、わたしですか?!?!?!?!」
自分のくじを確認したらそこには1番の文字が!!
ナンバーワンにならなくてもよかったのに!!
もともと特別なオンリーワンだから、ナンバーワンにならなくてもよかったのに!!
さすがにキスとなると、ちょっと抵抗するものがありますぞ!!
総司もイケメンの部類に入るので、イケメンとキスできるなんて夢のようだけど…
っていやいやいや!!!
初めてのキスは好きな人としたかったです!!
あ、初めてって言っちゃった☆
でも、あれ…?なんでだろう。
私ちょっと胸がどきどきしてきました。
ううん、このどきどきは緊張だよね!!
総司にキスされることが嬉しくてどきどきしてるとかじゃないよ!!
うん、絶対そう!!
「名前!!無理する必要ないんだぜ、こんなゲーム!!」
「せ、接吻など、遊びにしては度が過ぎているからなっ!」
「総司もそんな命令駄目に決まってんだろーが!」
「そうだぜ!土方さんみてーに抱擁くらいにしとかねーか!」
皆さん、私のファーストキスを心配してくださっているのか、口々に私を庇ってくれてます。
私も、このまま拒否しちゃおうかなって思えてきたんですけど、元々言いだしっぺは私なのにいいのかなって思ってちょっと葛藤。
「ふーん、名前ちゃんが王様ゲームやろうって言ったのに逃げるんだ」
「ま、まだ逃げるなんて言ってないよ?!」
「だってそんな顔してるじゃない」
ぐぬぬぬぬぬ、鋭いですぞ沖田氏。
「じゃあさ、名前ちゃんの同意なしでキスしちゃうのはやっぱり気分良くないからこうしよっか」
「はい?」
総司が突然に何か提案があると言い出して、その言葉に私含めたこの場の全員が総司の方を見ました。
総司が一体何を言い出すのか…
私はいますごく胸がどきどきしていますよ!!
もちろん緊張的な意味で!!
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