18-1.エスケイプ・フロム・リビングデッド
先陣を切ってミミューが皆に指示を出す。腰を低くしながら創介達が連なって歩きだした。
「――どう? ワンサカいるか?」
創介がミミューに尋ねると、ミミューが小さく頷いた。
「いるよ。しかも車の周りにね。みんな、僕がまず車に乗り込んでここまで来るから全員大急ぎで乗りこめるかな?」
「……いいけどそのまま逃げんなよ」
凛太郎が言うとミミューが首を振って苦笑した。
「ここまで来て、僕一人で逃亡? まさかァ」
今のは凛太郎なりの意志の再確認、といったところか。そんな事しなくともここにいる全員がもう後には引けない事を重々承知しているのだが。
「じゃあ。僕がまずあの群れに突っ込んで車を運んでくるから。君達はこの付近のゾンビを一掃して、車に乗り込みやすい状況を作っておいてくれるかい」
「了解……」
セラが静かに答えると腰のオートマグに手を添えた。
「よし」
ミミューが頷いてから、駆け出す姿勢を作る。ショットガンを抱えて、ミミューがじりっと腰を持ち上げた。頃合いを見計らい、ミミューがばっと駆け出した。
「行った……」
一真が呟いた。
「俺達も援護射撃するんだ!」
凛太郎が叫びながらライフルを構えた。伴うようにみんな立ち上がる。ミミューはワゴンに一度辿りつくと、まず向かってきたゾンビ一体を車の扉を勢いよく開けて叩き伏せた。
「神父、うしろっ!」
ナンシーの声がしてミミューがはっと振り返った。飛びかかってきたゾンビの猛攻を、ミミューはショットガンで何とか防いだ。ショットガンにゾンビの唾液がねっとりと引っ付いて不愉快だった。
「くっ……」
何とか一刻も早く車に乗り込みたいのだが……、ふと襲いかかってきたゾンビの頭が弾け飛んだ。
「命中したよ」
一真がにっこりとほほ笑んで、ライフルのボルトを前後させた。ミミューがお礼代わりに親指を持ち上げるとすぐさまなだれ込む様な勢いで車に乗り込んだ。キィを指し込み、作動させる。
「畜生っ! どんどんやってくるぜ、コイツら」
創介が喚き散らしながら出鱈目にリボルバーを撃った。リボルバーの弾はすぐに尽き、慌ててしゃがみこんで弾を装填させる。
「喋ってる暇があったら撃て!」
セラが叫んでゾンビの懐に飛び込む。後ろ足を使って一歩で背後へ移動しつつ、セラは軽やかな膝蹴りを叩きこんだ。
山岸涼子の漫画はしかし怖い
・私の人形は良い人形
・汐の声(これクッソトラウマ)
・天人唐草
・グール
・ネジの叫び
・夜叉御前
ほんとこの人天才だわ〜
汐の声で一番ぞっとするのは
最後のあの顔がババアなのに身体が幼女の
ロリババアに追いかけられるところもそうだけど
その場面の前に、みんなで集まって麻雀してる
コマに密かに幼女の生首が
小さく描かれているのを発見した時。