月は嘲笑う。
滑稽な人間を見下し笑う。
歯を剥き出しにして、ケタケタと嗤う夜の王者。
彼に従う奴等も楽しそうに狂喜乱舞。
舞を盛り上げるは赤。
そして悲鳴。
“夜は悪魔の世界。人が出歩けば食われる。”
それは常識。
しかし、稀にそれを信じない人間がいる。
悪魔に誘い出される人間もいる。
どんどん人間は食われ、悪魔の天下が来てしまうかもしれない。
それを阻止しようと動く教会。
教会は悪魔に対抗をして、人柱を創りだした。
対悪魔用の戦闘用人間、エクソシスト。
教会の中でも地位は低く、命が脅かされるこの仕事をやりたがる者など極稀で、仕方なく身寄りの無い人間や子供を教育して悪魔退治を行わせた。
エクソシストはその身に宿した聖なる力を色々な物へ変化させ戦う。
何になるかは人それぞれ。
共通点と言えば、全て悪魔を倒す力になる所。
あの嘲笑う月を黙らせる方法はこれしない。
人柱にしか悪魔は倒せない。
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