06.生きた遺留品(1/8)
夜通し調べていた名前は、見つけたメモリーカードの内容を確認して市川に託し、ある場所へと向かう。そのとき取り調べ室へと連れていかれるお相手名前がいた。その隣には野田警部もおり、険悪な雰囲気が漂う。
『あっ…。』
「なんだ、まだいたのか?何か見つかったのか。」
「名字、どこに行くんだ!?このメモリーカードに関係あるのか!」
「名前?」
『オルゴールからこのメモリーカードが出てきました。もしかしたら何らかの関わりが。』
そうかと野田警部は市川の手からメモリーカードを奪い隣にいた女性刑事に、渡した。
「け、警部。そのメモリーカードは!?」
『どうぞ、野田警部ご自分で内容を確かめて下さい。その方が過ちに気づいて下さるでしょうから。」
「なんだと…。」
彼女は野田警部にもうひとつ報告があるようで、口を開いた。
『それとメモリーカードには被害者である井ノ田毅さんの指紋がありました。一応、報告しておきましたから。』
「名字鑑識官、報告はそれだけか?」
『はい、それだけです。失礼します。』
会釈をし、名前はある疑問を解決する為に父のもとへ向かった。前ページ次ページ ‐167‐
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