03.18年前の指紋(1/6)
名前は被害者の指紋から思ってもみなかった事件の容疑者であった事実を知った。それを知らせようと刑事達が話している部署へ行き、彼女は報告する。
『失礼します、手帳に付着している3つの指紋のうち2つが判りました。」
「おぉ、お前に聞きたいことがあるんだ。」
「わかってますよ、クリーニング店の店員についてですよね?
あの筆跡は私の知り合いと思われます。それより、亡くなった男性の被害者は18年前の容疑者であった事がわかりました。』
「何!?」
『それから、爪は女性の被害者の物と一致しました。手帳に男性の指紋がついていたことでお2人は何らかの繋がりがある可能性があると思われます。』
「そ、それじゃ…。」
手帳の指紋の結果の報告中そこへ課長がくる。
「おい、名字!大変だよ、本庁の捜査一課が合同捜査の為にこっちに向かてっるそうだ!」
『合同捜査?もしかして…。』
「おや〜、名前ちゃん。今日も可愛いね。」
「課長、私の娘に手を出さないで下さいよ。合同捜査という事は来るのか。」
「そうなるかな…。とにかく早い解決をしてくれよ!」
よろしくと課長が出ていき困ったようにみんなは捜査一課の警部である野田警部の傲慢さを思いだし苦笑いした。
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