03.18年前の指紋(2/6)
そして例の警部や幹部らなどが揃って、捜査会議が行われる。名前は一番後ろの席に座っていた。


「これから、本庁と所轄である城北警察暑との合同捜査を開始する。本件の陣取りは本庁の捜査一課の野田警部が指揮する。」


「わかっていると思うが、邪魔だけはするな。」



一言いい、大きなボードには情報があり一連の確認が行われる。




「被害者は18年ほど前に起きた事件の元容疑者で、警察官の夫婦を殺害しオルゴールを持ち去ったと調書にはありましたがみつからず証拠不十分で不起訴になってます。」


「なるほど…、他には?」


「え…、18年前の被害者であるお相手名字夫婦には1人息子がいましたが現在は行方不明で居場所が分かってはいません。
それと…、もうひとつ。」


隣の刑事が顔を見合わせて頷いた。



「現場にはお相手名字クリーニング店と書かれた控え書がありました。」


「何!?」


「…まさかな。よ〜し、そのクリーニング店の奴から聞いてこい。少しでもおかしな点があれば、別件でもいいひっぱってくるんだ!」


野田警部の声が本部内にこだまし、班長である名字は抗議の声をあげたが、同じ班の2人が報告する。

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