予告

大丈夫

私はまだがんばれる







底の見えない深海にあった真実




「なんて素晴らしい実験体なんでしょう」




「いいのですか?あなたの大切な仲間が傷ついても」




「ねぇ、ゴミの分際で邪魔しないでくれる?」




今度こそ、守と誓い、立ち上がった少女




「亜紀さん、お願いですから、もう…」



「ふぅん、お前、強いんだ」



「…僕は、僕達は君の味方だよ」




傷ついていたのは、体か、心か、それとも




「…じゃぁ、私と一緒にサッカーしてくれるか?」



「生意気なんだよ!!あの子と同じ顔して、そんなこと言うな!!」



「はるなん、ごめん、ごめんね」



「だったら俺達にいっぱい迷惑かければいいじゃんかよ!」



何度も傷つき、後悔し、泣いて…それでも、少女が信じ続ける理由は只1つ


たとえどんなに汚れようとも…私は―――



「なんで、忘れてたのかなぁ…こんな大事なこと」




「あなたには彼らと戦ってもらいます」




「っ、風丸…なんでだよぉ」




…知ってたよ、全部全部、みんな、やっぱり優しいね

だから、私はみんなを憎んだり、恨んだり、復讐しようとかって思わなかったんだ





「――――――――――――――」








 



そして、少女は奈落へと消えた






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