「……うん、わかったよ」素直に答えれば、飛鳥は安堵したように表情を和らげる。ひとつひとつの表情や仕草が、かわいくて堪らない。今すぐに抱きしめて、キスをして、繋がりたい。空になったグラスをサイドボードに置いて、湧き起こる衝動に抗い切れずに細い腕を引いてそのままベッドに倒れ込めば、飛鳥は目を見開きながら俺の上に覆い被さってきた。「飛鳥、抱いてもいい?」囁くようにそう言えば、頬を染めながら頷いた。「いいよ、光希……」甘やかに誘うように、潤んだ瞳で俺を見下ろす。その顔がゆっくりと近づいてきて、唇を重ねる。柔らかな唇を割って舌を差し込めば、僅かな戸惑いを見せながら舌を絡めてきた。咥内を舌で辿るように味わい尽くしてから唾液ごと舌を吸い上げれば、軽い吐息が流れ込む。「……ん、っ……」服の裾から手を差し込んで背中をさするように撫で上げると、それだけで小さく身体を震わせる。吸いつくような肌に触れながら唇を離せばキラキラと光る糸が垂れて、それを辿るようにまた飛鳥が口づけてきた。啄ばむようなキスを繰り返してシャツを脱がせてしまえば、飛鳥の身体から甘い匂いが放たれる。理性を狂わせる花のような匂いだ。「今日は飛鳥が上になってくれるのか?」茶化すようにそう言えば、飛鳥は頬を桜色に染めながら上目遣いに俺を見る。「光希、動く気ないでしょ」「ばれたか」酔いが回ってるせいで身体が思うように動かない。それももちろんある。けれど、それだけじゃない。なぜだか俺を求める飛鳥を無性に見たくてたまらなかった。「ん……、ふ、あ……ッ」もうこれ以上ないぐらい硬くなった俺の昂ぶりを後ろ手に握りしめて熱く濡れた後孔にあてがい、飛鳥がゆっくりと腰を落としていく。先端が入ったところで、飛鳥は目を開けて様子を窺うように俺の顔を見るから、仰向けのままほんの少し腰を突き上げてみた。「あ……、ダメ……ッ」飛鳥が瞳を潤ませながら、かぶりを振る。「全部入ったら、イッちゃうと思う……」喘ぐようにそう言って腰を浮かせるその姿が、俺の嗜虐心を刺激していく。勃ち上がっている飛鳥の先端からは、蜜が滴り落ちていた。羞恥の色に染まる頬に手を伸ばして触れる。「飛鳥、それ以上俺を煽ってどうすんの」 - 23 - bookmarkprev next ▼back