by Ourselves[3/6]

頭の中をたくさんのクエスチョンマークが星のように飛び交うけれど、目を閉じたまま薄く唇を開けて快感に身を委ねる李一くんは最高に色っぽくて、そんな王子様の淫らな姿を目にしながら、俺は急激に込み上げてきた吐精感を我慢できずに白濁を放ってしまっていた。


「 ─── ッ、はぁ………」


荒く息をつきながら、サイドボードに手を伸ばしてティッシュを何枚か掴み取った。どうにか掌で受け止めたそれを、こぼさないようにして拭う。
こんなに早いなんて、恥ずかしい。いや、それを言うなら女装でノーパンでオナニーして、しかもそれを大好きな李一くんに見られてるとか、もはや今の俺という存在が丸ごと恥ずかしいんだけど。

李一くんは、うっすらと目を開けながら俺の様子を窺っていた。涙目で頬が紅潮してるのが、もうかわいくて仕方ない。でもその手つきはどこかたどたどしくて、高みを目指すには弱い気がする。
実はこうやって1人でするのに慣れてないのかもしれないな、なんて思う。


「俺がしてあげるよ」


見かねてそう申し出れば、李一くんは息を吐きながら手を止めてトロンとした瞳で俺を見つめる。その顔がもう、エロくてたまんない。


「………いい」


断られるのは、俺の言い方が悪いからだ。何て言えば李一くんのことを気持ちよくさせてもらえるかを必死に考えて、ようやく思いついた言葉を口にする。


「李一くん。俺に、ご奉仕させてください」


ゆらゆらと不安げに瞳を揺らしながら少しの間黙った後、李一くんは自らの半身からそっと手を離した。


「仕方ないな」


やった、成功だ。


「ありがとう、李一くん」


心の中でガッツポーズをしながら、まじまじと李一くんの昂ぶりを見つめる。
きれいに色づいて蜜を垂らしているそれは、すごくおいしそうだと思う。
今まで俺は、李一くんの出すいろんな恥ずかしい要求に下僕として最大限に応えてきたつもりだ。けれど、実は李一くんは俺に口で奉仕するように強要したことが、まだ一度もない。

今日、俺がミスコンに出る前に李一くんが俺のを咥えて気持ちよくしてくれたあの感覚を思い出すと、また下半身がドクドクと疼き出してきた。
うん、あれはめちゃくちゃ気持ちよかった。


「……早くしろ」


「はい、ごめんなさい」


頬を染めたまま吐き捨てるように言うのはきっと焦れてるからで、李一くんのことをこれ以上我慢させちゃいけないと慌てて手を伸ばしてきれいなそこを握り締める。

ローションを塗ったかのようにぬるりとしているのは、先走りのせいだった。ゆっくりと扱いてみると、にちゃにちゃと濡れた音が響いて、俯いた李一くんが小さく喘ぐ。

俺は四つん這いになって、李一くんの股間に顔を近づけていく。大きく息を吸ってから、口を開けて桃色の先端をそっと含んでみた。
ビクリと敏感に動くそれを宥めるように舌先でくすぐる。口の中で李一くんの先走りと俺の唾液が混ざり合っていく感触が嬉しい。じわじわと悦びを噛み締めながら、そっと喉奥まで咥え込んだ。



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