導入

【注意事項】
@愛幻はルールブックを所持していません。
 ネットから情報を拾い集め、簡易のルールブックを作成しただけです。
 つまり、このセッションは適当です。公式に基づいたセッションではありません。
A私一人が全員を動かしているので、矛盾・間違いなどがあったりします。
 キャラ崩壊は態とです、目を瞑りましょう。
B深く考えず、軽い気持ちで読みましょう。
 考えるだけ無駄です、気楽に生きましょう。




――以下、導入――




七海「日向君、日向君」

日向「ん? どうしたんだよ七海」

七海「あのねあのね、ちょっと面白いゲームがあるんだけど……一緒にやらない?」

日向(これはもしや……フラグか!)

日向「勿論良いぞ!」

七海「本当に? ありがとう! で、あと三人くらい要るんだけど」

日向「えっ? 二人きりじゃ……」

七海「えっ?」

日向「あ、いや、何でもない……」

日向(フラグじゃなかった……泣きたい……)




――三人連行――




日向「とりあえず暇そうにしていた三人を連れて来たぞ」

狛枝「あはっ、僕みたいな害虫野郎を誘ってくれるなんて……日向君は優しいね!」

田中「ふはっ! この俺様を愚かしき稚拙な遊戯へと誘うとは……無様に足掻き、俺様を楽しませるが良い!」

左右田「うっぜえ……うっぜえのが二匹……」

日向「あはは……で、七海。どんなゲームをするんだ?」

七海「あのねあのね、クトゥルフ神話TRPGをやろうと思うんだ」

日向「クトゥルフ神話……TRPG?何だそr」

狛枝「素晴らしいよ!」

田中(何だそれ)

左右田「帰る」

日向「え、えっ? お前等はクトゥルフ神話TRPGって知ってんのか?」

狛枝「勿論だよぉ……絶望に立ち向かい、事件を解決して生き残る……素晴らしいゲームだよ!」

日向「へ、へぇ……でも、その絶望って?」

左右田「名状し難い冒涜的な、すっげえ怖い化け物だよ! 人類なんか一瞬で絶滅させられちまうような……そういう恐ろしい邪神共に巻き込まれるゲームなの! まじで怖いって! リアルSAN値削られる!」

日向「さ、さんち? 左右田お前、怖いもの嫌いな割に、詳しいんだな……」

左右田「SAN値っつうのは正気度で……って、ああ……怖いのは嫌いなんだけど、嫌いなりに理解しようと思って調べてな。知識が付いちまったんだよ」

日向「相変わらず真面目だなぁ……」

狛枝「へぇ? やっぱり左右田君って真面目なんだね! 流石超高校級のメカニックだよ、希望に満ち溢れているよ!」

左右田「うっせうっせ! 俺は真面目じゃねえし! つうか田中よぉ、お前何で黙りなんだよ。こういうネタ好きだろ、お前」

田中「えっ」

田中(やべえ……クトゥルフ神話なんて知らないとか言ったら、絶対馬鹿にされる……)

田中「……ふ、ふはっ! あまりにも特異点が無知過ぎてな、呆れ果てていただけだ」

日向「酷い言われようだ……」

七海「……」

狛枝「……」

左右田「……」

田中「な、何だ貴様等……無言で俺様を見て……」

七海「……ふんぐるい」

狛枝「……むぐるうなふ」

左右田「くとぅるう」

田中「えっ」

七海「るるいえ」

狛枝「うがふなぐる」

左右田「ふたぐん」

田中「えっ、えっ」

七海「いあ! いあ!」

狛枝「くとぅるう、ふたぐん!」

左右田「いあ! いあ!」

七海「くとぅるう、ふたぐん!」

田中「えっ、えっ、えっ」

七海「田中君、実はクトゥルフ神話知らないでしょ?」

田中「な、なななっ、何を」

七海「知らないでしょ?」

田中「……はい」

七海「知ったかぶりは駄目、だよ? 進行に支障が出るから」

田中「……すみませんでした」

狛枝「にゃる! しゅたん!」

左右田「にゃる! がしゃんな!」

狛枝「にゃる! しゅたん!」

左右田「にゃる! がしゃんな!」

狛枝・左右田「くとぅるふ、ふたぐん! にゃるらとてっぷ、つがあ! しゃめっしゅ! しゃめっしゅ! にゃるらとてっぷ、つがあ! くとぅるふ、ふたぐん!」

日向「こ、狛枝と左右田が壊れた……」

七海(のりのりだなあ、この二人)




――ゲーマー、クトゥルフ神話TRPGについて簡単に説明中――




七海「……というゲームなんだよ」

日向「想像以上に怖かった……」

田中「ふ、ふっ。その程度、俺様には何も」

狛枝「声が震えてるよ?」

田中「だっ、黙れ綿毛!」

狛枝「理不尽だよぉ……」

左右田「なあ、やっぱり怖いだろ? やめよ? 自分の探索者が頭から丸齧りにされたりとか、悍ましい拷問にかけられて四肢切断とか嫌だろ? 怖いだろ?」

日向「お、お前の発想が怖いわ!」

七海「でも、有り得るよ?」

日向「こ、こええ……」

狛枝「あはっ、でも所詮ゲームだし。自分が本当に死ぬんじゃないんだから、別に良いじゃない」

日向「ううん……まあ、なあ……」

狛枝「でしょ? ところで……左右田君」

左右田「何だよ」

狛枝「実はあんまり怖がってないよね? さっきも乗ってくれてたし」

左右田「あ? まあ、ゲームだしなあ……此処までとんでもない内容だと、恐怖を通り越して笑えてくるし」

七海「じゃあ日向君と狛枝君と左右田君は参加決定だね」

日向「えっ」

狛枝「勿論だよ」

左右田「勿の論だぜ!」

田中「……」

七海「田中君は?」

田中「ふ、ふはっ! 勿論参加するですよ!」

左右田「口調可笑しくなってんぞ」

田中「だっ、黙れギザ歯!」

左右田「人のコンプレックスを抉るなぁっ!」

七海「はいはい。じゃあ、キャラクターシートを渡すから……書いてね?」

日向「うっ……というか書き方が判らない……」

田中「俺様も……」

狛枝「大丈夫だよぉ……こんな屑で良ければ、教えてあげるから……」

左右田「狛枝、お前経験者か?」

狛枝「いや、僕なんかがオンセに参加するなんて烏滸がましいから、ネットで色々見てきただけだよ。そういう左右田君は?」

左右田「ねえよ、お前と同じ」

狛枝「そっか……じゃあ初心者なんだね……! ああっ、この絶望的セッションを無事に乗り越えたら、一体どれほどの希望が待っているんだろう!」

左右田「ニャル落ちで全滅ENDかもな」

狛枝「ちょっ、それはやだよぉ。せめてSAN値0で病院送り希望」

左右田「発狂希望かよ!」

狛枝「死ぬよりは良いじゃない」

日向(わけがわからないよ)

田中(俺様帰りたい)

七海(大丈夫かな、このメンツで……)




――キャラクターシート作成――




日向「四人共、一発振りで作ってみた」

七海「おお、初心者なのになかなかのチャレンジャーだね! どんな感じかな?」

日向「俺のはこんな感じになったぞ」

七海「うわあ……これは……」

狛枝「頭はそこそこの、ちびでひょろいもやし系男子だね」

日向「そ……其処まで言うか! ならお前はどうなんだよ!」

狛枝「僕? 僕はこんな感じになったよ」

日向「お前も体力が駄目なもやし系がり勉野郎じゃないか!」

田中「それよりも精神が低すぎるぞ! SAN値チェックとやらで死ぬではないか!」

狛枝「大丈夫だよぉ……多分。それより田中君のは?」

田中「俺様か? ふっ、俺様のは優秀だ!」

日向「教養低ぅっ!」

狛枝「全体的に数値が高いね……しかも体格が凄いよ、最高値だよ!」

左右田「その割には戦闘技能ねえのな」

田中「戦闘技能はあまり重要でないと七海に言われたからな。で、貴様はどうなのだ」

左右田「俺か……こんなのになっちまったわ」

日向「筋力ぅっ! おい、一番の貧弱もやしだぞ此奴!」

狛枝「精神が僕と同じだね……! 一生に発狂ライフを送ろうよぉ」

田中「やめろぉっ! おい、この無駄に高い外見を精神と入れ替えろ! 二人も面倒は見れん!」

七海「あっ、一発振り縛りに決まったから入れ替え無しね」

田中「いつ決まったのだ!」

左右田「これはSAN値がマッハで逝っちまうな!」

狛枝「発狂が楽しみだよ!」

日向「駄目だ此奴等……早く何とかしないと……」

田中「もう駄目だぁ……」

七海「うん。聞き耳、目星、博物学、オカルト、投擲……ちゃんと入れて欲しい技能は入ってるね。良いと思うよ」

日向「俺のスケボーに対する突っ込みは」

七海「キャラ作りは大切だからね! 要らない技能なんて無いんだよ」

日向「そ、そうか……」

左右田「つうかキャラクターの性格って本人と同じで良いのか?」

七海「良いと思うよ? その方が動かしやすいし」

田中「ということは、俺様達の関係も投影すべきか……」

七海「うん、それが良いと思うよ。知り合いっていう方が進めやすいしね」

狛枝「ところで七海さん。どんなシナリオを使うの?」

七海「えっとね……『朝告げ鳥に餌を与えよ』ってシナリオだよ」

日向「へぇ? どんなシナリオなんだ?」

七海「それはやってからのお楽しみ……だよ?」

左右田「デスシナリオじゃないことを祈るぜ……」

田中「ふははっ! 魔鳥など俺様が飼い慣らしてくれるわ!」

七海「うん。じゃあ……始めるね」

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