駄ン文ロンパ140
2015/09/25 06:00
【臭いのは駄目でちゅよ】
破壊神暗黒四天王「ちゅーっ!」ふしゃーっ
左右田「ぐぬぬ」
田中「諦めろ」
日向「何やってんだ?」
左右田「日向ぁ……俺って動物に嫌われる運命なんかなぁ……」
日向「は?」
田中「この哀れな男は俺様が従える破壊神暗黒四天王にも拒絶され、禍々しき巣窟に住まう白と黒の魔獣にも拒絶されてな」
日向「ああ、ハムスターにも牛にも嫌われてるのか」
左右田「もうちょっとオブラートに包んで言ってくれよ!」
日向「あぁ、悪い悪い」
左右田「うー……好かれなくても良いけどよぉ、せめて嫌われないようになりてぇ……逃げられたり噛まれたり突進されたりすんのは辛い……」
日向「そんなに嫌われてるのか……」
左右田「そうなんだよ……昔っから動物に嫌われてさぁ……」
日向「それは辛いな……」
左右田「あ、でも……夜にコンビニ行った時、猫に出会ってもふもふした覚えが……」
田中「ほう、気紛れで気高き魂を持つ猫又には好まれているのか」
左右田「そうなんかなー……でも次の日に同じ猫に会ったけど、逃げられたぞ……」
田中「何、だと……?」
日向「というか夜に何でコンビニに?」
左右田「風呂上がってコーラ飲もうと思ったら無くてよ、それで買いにな」
日向「……」
田中「……」
左右田「……どうかしたか?」
日向「あのさ……コンビニ行った時、何着てた?」
左右田「え? そりゃあもう寝るだけだし、面倒臭いからTシャツとズボンで行ったけど……」
田中「……左右田よ」
左右田「ん?」
田中「今からウンディーネの加護により身を清め、ヘリオスの力で浄化された羽衣を身に纏い、再び我が前に姿を現すが良い」
左右田「風呂入って着替えて来いって? 何で?」
日向「良いから良いから、田中の言うこと聞いとけ」
左右田「あー……? よく判んねぇけど、行ってくるわ……」すたすた
日向「……」
田中「……」
――――
破壊神暗黒四天王「ちゅ〜っ」
左右田「お、おおっ……! もふれる……! もふれるぞ!」もふもふ
破壊神暗黒四天王「ちちっ」
左右田「それに噛んでこない! 逃げない! 凄ぇ! 何でか判んねぇけど凄ぇ!」
田中「……」
日向「……左右田」
左右田「んあ?」
日向「こんなこと言うとお前が傷付くだろうけど……言うぞ」
田中「待て日向」
日向「いや、ちゃんと言った方が左右田の為だ……」
左右田「?」
日向「……つなぎ服、ちゃんと洗えよ……」
左右田「……」
田中「……」
日向「……」
左右田「……おう……」
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