駄ン文ロンパ124
2015/08/14 06:00

【傍若無人! 左右田様10】


辺古山「……」じーっ

辺古山「……」じーっ

辺古山「……」にやぁっ

左右田「何で手鏡見ながらニヤニヤしてんだ?」ぬっ

辺古山「ひっ!?」びくっ

左右田「……」

辺古山「……いや、何でもない。忘れてくれ」

左右田「……」

辺古山「……」

左右田「ナルシスト?」

辺古山「違う」

左右田「……」

辺古山「……」

左右田「顔芸?」

辺古山「違う」

左右田「……」

辺古山「……頼むから忘れてくれないか」

左右田「……」にやぁっ

辺古山「ひっ!?」びくっ

左右田「辺古山の真似」

辺古山「わ、私はそんな殺し屋のような笑い方はしない!」

左右田「お前、殺し屋みたいな笑い方だったけど」

辺古山「なっ!?」がーんっ

左右田「……」

辺古山「……」

左右田「……」

辺古山「……ほ、本当か?」

左右田「あぁ」

辺古山「……そ、そうか……」しょんぼり

左右田「……」

辺古山「……」しょんぼり

左右田「もっとこう、優しそうに笑えないのか?」

辺古山「……それを練習中だったのだ」

左右田「そうか」

辺古山「あぁ……」

左右田「……」

辺古山「……」

左右田「……」にこっ

辺古山「……!? さ、殺人鬼のような凶悪な相貌が、まるで好青年が如き爽やかな微笑を……!?」

左右田「何かむかつくなぁ」

辺古山「す、すまない……不覚にも驚いてしまって……」

左右田「ん、許す。辺古山もこんな感じで笑えば、九頭龍もイチコロだぜ」

辺古山「ぼぼっ、ぼぼ坊ちゃんは関係ないでござろう!?」

左右田「OH、ラストサムライガール」

辺古山「ぼ、坊ちゃんは関係ないが、やはりその、普通に笑いたいというか、だな、うん」もじもじ

左右田「サムライガール可愛い」

辺古山「いつも無表情なのは、その、皆にも誤解を招くし、やはり笑顔は大事だと思うので、だな」もじもじ

左右田「俺の声が届いていない左右田」

辺古山「だから、別に、坊ちゃんだけの為では……」もじもじ

左右田「爽やかな笑い方を教えてやろう」

辺古山「い、良いのか!?」

左右田「やっと届いた。良いぜ、教えてやる」

辺古山「左右田……お前は良い奴だな……」

左右田「でも、代わりに教えて欲しいことがある」

辺古山「何だ? 私に教えられることなら教えよう」

左右田「おう、あのな――」




――――




辺古山「おはようございます、坊ちゃん」にこっ

九頭龍「んなっ!?////」

日向「おっ、二人共おはよう。って、何で九頭龍の顔が真っ赤なんだ?」

辺古山「あぁ、日向か。おはよう」にこっ

日向「……ふぁっ!?////」

田中「何だ彼奴等は……朝から騒々しい……」

左右田「……」

田中「ふっ、左右田か……哀れな人の子よ、今日という一日を噛み締めて生ききるが良い……おはようございます!」

左右田「おはよう」にやぁっ

田中「 」

ソニア「あら、おはようございます左右田さん」

左右田「おはようございますソニアさん」

ソニア「田中さんもおはようござ……何で田中さんは白目を剥いて気を失っているのですか?」

左右田「さぁ?」



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