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兵長2

「よし。明日挨拶に行こう。」
「うんそうしよう!」
「何勝手に決めてやがる。挨拶なんて必要ねェだろ。」
「いいや、行く。これは上司として当然な事だ。」
「私も同僚として当然の事さ!」
「奥さんにも言っておいてくれ。急にお邪魔してしまっては吃驚させてしまうからね。」
「………」


リヴァイは悟った。こうなってしまったらもう2人は止められない、と。








「どうしたのリヴァイ。ご飯美味しくない?」


リヴァイの妻、名前はいつもより朝食の進みが遅い夫に不安げな表情で聞いた。


「…いや、何でもない。飯は美味い。」
「そう、よかった。」


リヴァイの様子が少し変なのは言わずもがな、エルヴィンとハンジの自宅訪問の件が原因である。
まだ認めたくないのか、リヴァイは名前に2人が訪ねてくることをなかなか言い出せないでいた。


「じゃあ何かお仕事で辛いことでもあった?昨日からため息が多い。」
「………」


…と言ってもこのまま黙っていたら余計な心配をさせてしまうだけだ。
それに2人が来るという事実は今更変えられない。


「…今日、上司と同僚が来る。」
「…えっ!?」


ついに言った。
その言葉を聞いて、妻の名前の箸が止まった。


「が、お前が嫌なら断…」
「本当に!?それならいつも以上にお掃除頑張らなくちゃ!何人いらっしゃるの?」
「2人だが、お前が嫌なら別に…」
「ご飯も頑張って作るね!嫌いなものとかない?」
「いや、飯は必要ねェだろ。」
「ふふっ、楽しみにしてるね!」
「……勝手にしろ。」


リヴァイは悟った。こうなってしまったらもう妻は止められない、と。






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