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01

2年前、マリンフォードでの戦争によって四皇白ひげが命を落とし、力の均衡が崩れたことによって各地での紛争が多発している。
そしてその紛争を更に助長しているのは、多種多様な武器の存在だった。その中には一般市民が普通入手できないようなものもある。
そうなると人々はより強い武器を求めるようになり、更に争いを悲惨なものにしていった。
強力な武器を表の世界に密輸している組織…それが戦争を助長している黒幕とも言える。
それを暴き、危険な武器の流通を止めるのが革命軍No.2としてのサボの使命であった。



今回調査のために上陸したのはライシン島。
この島自体は戦争とは無縁の、のどかな島だ。
しかし先日、この平和な島から人身売買を臭わすやりとりを盗聴用の電伝虫がキャッチした。
早速島に降り立ったが、穏やかな住民からは特別有力な情報は得られなかった。
そこでサボはこの町で一番大きな図書館で資料を探すことにした。
歴史を知れば自体の全貌が見えてくるというのはよくあることだった。


「なぁ、」
「ひっ…!?」


そこそこ広い敷地を自力で探すのを面倒に感じたサボは丁度横をすれ違ったスタッフに声をかけた。
特別大きな声を出したり肩を掴んだりしたわけではない。
本当にただ声をかけただけなのだが、そのスタッフはびくりを肩をすくめて持っていた本をバサバサと落とした。


「は、はいっ、何でしょう?」
「…この島の歴史を知りたいんだけど…」


落とした本を拾って後ずさりして距離をとった相手を改めてしっかり見ると、自分は少しおかしな人物に声をかけてしまったのかもしれない、とサボは思った。
何故なら目の前の人物は今時なかなか無いであろう、牛乳瓶の底のような丸眼鏡をかけ、ボサボサの髪の毛は無造作にくくられているという、女性にしては珍しいスタイルをしていたからだ。


「2階の奥、560番から600番までにあります。」


ただでさえ表情が見えないのだが、女性は決してサボと目を合わせようとはせず、終始足元を見て答えた。
聞かれたことにはきちんと答えて、自分の役目はもう終わったとばかりにそそくさとその場を離れたのだった。
サボはそんな女性を横目に見ながら、言われた場所に向かった。






■■
サボで何か書きたいとは思っていて、逆トリップも考えてたんですけど、まずはこっちをしっかり書いていきます。
恋愛要素よりはストーリー重視で進む予定です。
それなりにオリキャラが出てきますので、苦手な人はお控えください。





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