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01:生徒会長と書記

私が生徒会に入ったのは内心書で有利になるかなという邪心からだ。あと、誰もやりたがらなかったから。
中学からのエスカレーター組ではなく、別の中学からやってきた私にはわからなかった。黒曜において絶対に逆らってはいけない人物が生徒会にいることを。


「六道くんって生徒会の仕事してないよね。」
「君だってここでお菓子食べながら漫画読んでるだけじゃないですか。」


それがこの男、六道骸くん。
後から友達に聞いたことだが、彼は中学の時黒曜で一番強かった人を返り討ちにして生徒会を乗っ取ったというのだ。
話だけ聞くとゴリラみたいなマッチョを想像してしまうけど、目の前の六道くんはそれとは真逆。スラっとした美形だ。…髪型は変だけど。
みんなは怖がるけれど実際接してみると特に害はない。
仕事してないと指摘したものの私も人のことは言えない。生徒会室という快適な空間を好きなように使うという目的は私も六道くんも同じみたい。


「じゃあ仕事しとく?この前意見箱に制服のデザイン変えてほしいってのが入ってたけど…」
「却下です。」


はい仕事終わりました。ちなみにその意見を入れたのは私だ。最初この全身深緑の制服を見た時は驚いた。抵抗がありすぎてなかなか袖を通せなかった。
なんてこった、六道くんはこの制服を気に入ってるようだ。私の願いは高校3年間叶いそうにない。


「六道くんも食べる?チョコレート。」
「いいです。君のは甘くない。」
「甘いの嫌いだもん。」


今日の会話はこれが最後だった。






■■
こんな感じでゆるーくいきます。
骸さんツンデレにしたいな。9:1くらいで。



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