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05

 
「お、治先輩……恥ずかしい……」
「手ェどけや。」
「う……や、んっ……」
「乳首たっとるけど。気持ちええの?」
「……き、気持ちええ。」



+++



「……はあ。」


名字のおっぱいに噛みつこうとしたところで目が覚めてとてつもない罪悪感に襲われた。胸でかいって聞いて早速こんな夢見るとか、どんだけ単純やねん。猿か。
まさか名字に俺の息子が反応する日が来るとは。いやしゃあないやろ、Eカップやぞ。Eカップが具体的にどんくらいかはわからんけど。肉まんくらいか。


「おい治起こせや!!」
「いい加減一人で起きれるようになれや。」


そんな夢のせいでいつもより早く目が覚めてまった俺は侑を置いて先に朝練に来ていた。
寝ぐせがついたままの侑が騒がしく体育館に入ってきてぎゃーぎゃー言うが、文句を言われる筋合いはない。


「治せんぱーい!」


そんな侑の後ろから名字が顔をひょっこり出した。珍しいな、朝練来るなんて。


「今日日直やから早く来たんです!治先輩いるかな思て覗きました!」
「……おん。」


名字の言動はいつもと変わっとらんのに、何故かドキドキしてしまった。多分、今日えろい夢見たせいや。どうしても視線が胸にいってまう。今日はスポブラしてへんみたいで、ワイシャツの胸の辺りがふっくらしとる。


「んん?なんか今日名字雰囲気違ない?」
「え?そうですか?」


やばい、侑が名字の変化に気づき始めた。顎に手を当てて名字の顔をジロジロと見た。


「……」
「え!え!?なぜ!?」
「……早起き頑張ったなー。」
「アッハイ!えへへ!」


俺は侑の視線が胸に行く前に2人の間に入り、名字の頭をわしゃわしゃと撫でた。嬉しそうな笑顔で見上げられてまた心臓がドキっとする。嘘やん、昨日まで名字はただのかわええ後輩で、こう……ペット感覚やったはずなのに。


「では!朝練頑張ってください!また部活で!」
「おん。」


撫でられるのに満足した名字はご満悦の表情で体育館を後にした。軽くスキップしとる。ほんま単純な奴やなあ。


「珍し。」
「……何がや。」
「自分から名字褒めに行ったやん。」
「……たまにはな。」
「ふーん?」


言われてみれば名字に要求される前に頭を撫でたのは最初の1回ぶりやったかもしれん。デリカシーないくせに何でそんなこと気づくんや。


「なあ、今日名字いつもと雰囲気違なかったか?」
「……さあ。制服やからやろ。」


まあ、こっちに気づいとらんならええわ。こいつが名字のEカップに気づいたら絶対えろい目で見るに決まっとる。そんなん腹立つから無理。





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