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数日前父上が四国を出て、商いに行くというので無理矢理頼んで、一緒に行かせてもらった。


だって、自国以外のカラクリ気になるだろっ!


そうしてワクワクしながらやってきたそこには、期待したようなカラクリはなく。

少し、残念に思いつつ父上と落ち合う時間までまだまだあるので


ここなら、いいだろうと自分の髪と左目を隠すために被っていた市女笠を取り特に意味もなく岩陰に隠れて海を見ていた。

しばらく、ずっとその状態でいるとすぐ近くから『うわぁ、綺麗。』と女子の声が聞こえて

今ではもう慣れてしまった話し方で慌てて誰だと言えば気にしていないような声で返ってくる返事。


そして、寄って来た彼女は俺に笑いかけてくる。


それに、俺の髪を綺麗だと言ってくれたのを思い出して恐る恐る彼女に俺が怖くないのか尋ねる。

すると、勢いよくそれを否定してくる彼女に嬉しさがこみ上げる


それから、彼女と意気投合して長い間話をした。



彼女はやはり優しい人で、別れ際もう会えないと泣いてしまった俺のために綺麗な南蛮の飾りをくれた。


友達だからと笑った彼女は、海が夕焼けに反射したからかどうかわからないけど、キラキラしていた。





友達第一号


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