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やーちゃんの部屋には、男の子の物じゃなく女の子の物ばかりがあった。

でもよく見れば工具やらなんかが見つけられる。

やっぱり、男の子なんだなぁ。


『やーちゃんは、カラクリが好きなの?』


工具を示して言えば、ッはとしたようにそれを隠そうとするがそれを私はニコリと笑って止める。


隠さなくても大丈夫。


そういう意味を込めて。

すると、肩の力を抜いて同じくニコリと笑ってくれるやーちゃん。

やーちゃんにとって、私はお友達一号らしい、感激だ。

やっぱり、やーちゃんが男であろうが、女であろうが。

私たちは最高の女友達だ!!!



……あれ?




私が一人、首を傾げているとキラリと目に付いたやーちゃんのそれ。

私の視線に気づいたのか照れたように頬を染めるやーちゃん。


「これは、あれから大切にしてます…」


私と名前の友情の証ですから、と照れたように笑うやーちゃんに胸がッキューと締め付けられる。

…開けてはいけない別の扉を開けてしまいそうだ。

いや、男の子だから別に開けてもいいのか…





あれ?Girls Love?いや、Normal Loveか。


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