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「マジでお前ら来んのか。」
「もっちろん!」
私たちの前を機嫌良さ気に歩く3人にため息をはいて家への道を歩く
昼に名前に会える保証はないと言ったのをコイツらは忘れたのだろうか。
まぁ、どうせ近々新しいゲームをやりに来ていただろうしかまわない
まぁ、ただ気になることといえばこいつらが名前の下着を見たということだろうか。
しかもどうやらまじまじと見たようで、思い出して顔を赤くする程だ。
まぁ私だって名前の下着を見た事がないといえば嘘になるがそれはベランダに干されているものをうっかり見てしまっただとかそれくらいでまじまじ見るなんてそんなの、もう。
頭に浮かんだそれに顔に集まる熱に顔を手で軽くあおぐ
まぁ、いくら名前が幼馴染みだからと言って私もお年頃なわけで
見たいとも思わなくもないけど見たくないとは思わない。
っはははは何考えてんだろ私!!!
考え事をしながら歩いているといつの間にか家についたのか前にいる勘右衛門たちが雷蔵に鍵の催促している
それに苦笑いしつつ鍵を開ける雷蔵
なんとなく隣の名前の家を眺める
きっとまだ名前は帰って来てないだろう
私たちの家は学園の比較的近くにあるが名前の高校は40分ほどかかる場所にある。
いくら早く帰ってこようにも徒歩圏の学園から寄り道もすることなくやってきた私たちの方が遥かに帰宅は早いだろう。
「そこの家が幼馴染みの家なのか?」
「っ、あぁ。」
いつの間にか隣にいた兵助に思わず肩をビクつかせる。
見れば他のやつらはもう家の中にいたのか兵助と私しかいなかった。
「そうか、」
じっと、私の視線の先にあった名前の家を見つめる兵助
その横顔は真顔、に見えるかもしれないが僅かながら口角があがっている
「、見るな。」
「あぁっ」
碌な事、すくなくとも私にとって気持ちの良いことを考えていないであろうその目を上から手で覆い隠し「ほら行くぞ」とそのまま家の中へと引っぱて行く
「あれ、三郎遅かったね。」
家の中に入るとリビングから皆の分の飲み物を持った雷蔵が出てくるところで、兵助の目元を隠す私に首を傾げる
それにっぱと兵助の目から手を離して笑って誤摩化す
それにまた雷蔵は首をかしげたが、まぁいっか。と2階へと上がっていく
私もそれに続くため靴を脱いで階段をのぼる
後ろから兵助が思い出したように「お邪魔するのだ。」と声を出した。
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