ブレス (1/27)


『私イルミの身体の一部になりたい』

ソファーで寛いでいると
突拍子のない台詞が聞こえた

いつもは聡明なアラタは
たまに変な事を言う

訝しげに見ていると

『そしたらずっと離れることできないでしょ?』

名案でしょ?と笑顔で聞いてくる

アラタが思っているよりも
アラタは俺の全てで
その白く細い身体は
触れると崩れてしまいそうで
触れてないと消えてしまいそうで

その瞳から落ちる涙ですらも
瓶に詰めて飲み干してしまいたいほどで

それぐらい大切なアラタ

「それは嫌」

『なんで?』

眉を下げ今にも泣き出しそうなアラタ

「俺の一部になったら
顔も見れないしくっつくこともできない」

そう答えると嬉しそうに
『確かに!それもそうだね。』
と笑い肩に擦り寄ってくる

アラタの温もりが心地いい

「アラタが死にそうになったら
殺してあげるし
死んだら骨を粉にして飲むよ
そしたら俺の一部になるでしょ
そうなるまでは無理だね」

『イルミが死んだら・・・?』

「俺はアラタより先に死なないし
死にそうになったら
アラタも殺しに行くよ」

『ふふっ約束ね』

俺の狂気じみた発言も
笑顔で受け入れてくれる

壊さぬように離れぬように
この気持ちが育っていくように
ずっと隣にいたい

end








大好きなRADWIMPSの
『ブレス』を聴いてたら
思い浮かびました。
イルミさん重たいんだろーな。笑
そんなイルミに愛されたいw



モドル


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