「…俺が、仮に俺が、あなたを好きだったとしても、あなたには蝶果さんがいるでしょ。」
「はぁ…」
反論した俺の言葉に溜め息を吐く。
蝶果さんみたいな綺麗な人が居るのに俺に何を求めているの?
「お前が何を勘違いしてんのか知らねぇが、アイツとは付き合ってねぇよ。」
「え?!だってあんなに…」
「アイツが勝手にしてくんだよ。面倒くせえからほっといてるだけ。仮にも客相手だからな。」
「何ですかそれ…」
「だから、認めちまえ。そうしたらお前が望んでる答え、くれてやるよ。」
聖夜さんの顔がだんだん近づいてくる。
「なぁ、言えよ。」
「…好き、です、聖夜さん。」
「聖夜じゃねえ。俺の本名は誠二だ。」
「好きです、誠二さんっ。」
「俺も好きだ、直哉。」
「俺の名前知って…?」
「当たり前だろ。好きなヤツの名前くらい知ってる。」
そう言って嬉しそうに笑う聖夜、いや誠二さんは俺にキスした。
「あ、俺、店辞めるから。」
「は?何でですか?」
「あの女面倒くせえし、お前が嫉妬するだろ。だから辞めようと思って。」
「し、しませんよ!これからニートになるつもりなんですか?」
「違ぇよ!自分で店開くんだよ。」
「そうなんですか。」
「だからお前、俺の店で働けよ。マスターには了解とってあるから。」
「え?!」
追いかけて、追いかけて。
たどり着いた先は、煌びやかな世界。
その煌びやかな夢から覚めれば、あなたの腕の中だった。
勝手に童話シリーズ!第3段!
アリスです。何も活かせてないけどね^^
文才無くて泣きそうよ^^
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