憤怒


「あの野郎絶対に許さん!!!」

「お姉さんヤケ酒?なにかあったの?」

「あー…僕、保護者の人は?」

「おじさんが潰れちゃって暇なの!お姉さん凄い目付きでお酒呑んでるし、お化粧もちょっと崩れてるから何かあったのかと思って」

「……よくわかったね。でも僕にはちょっと早い話だから、そこにある枝豆食べてなよ」

「え、あ、うん。そうするね!」

何だこの子は…普通の子供じゃないだろ……。ちょっと考えなきゃ普通に何があったか話すところだった。危ない危ない……あんな話子供にするもんじゃないや
職業柄あまり喋るのはよくないので、必要最低限は話さないようにしているので"男に浮気された普通の女"という事にして何を聞かれても口が滑らないようにしなければならない。いつもは滑らせるのか?と言われるとそうではないが万が一だ万が一。この子供は油断ならないと判断した、それだけの事だ私はまだ悪くない。

「お姉さんかなり呑んでるけど酔わないねお酒強いの?」

「まあね。ザルだってよく言われるし」

「へぇそれにライばっかり」

「ライっていいお酒じゃない?」

「え!?僕呑んだことないからわかんないよ?」

「あ、そうか僕は小学……一年生?」

「そうだよ!よくわかったね

眼鏡で赤い蝶ネクタイ、青の服に赤いスニーカー……確か前にどこかで聞いたはず。
その格好をした子供には注意しろ、と…………そうだ降谷零に言われたんだ。ダメだまたイラッとしたぞ。という事は後ろで潰れてるのは毛利小五郎、その毛利小五郎を介抱しているのは娘の毛利蘭か。また厄介なことだ。


  
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