君と僕は付き合ってもう二年くらい経つだろうか。

君と僕は沢山の時間一緒にいた。いや本当は君がいてくれたのかもしれない。

君は僕にいつも"好き"とか"愛してる"とか言ってくれる。僕はそれが凄く嬉しくて幸せで胸がいっぱいになる。

でもなんでだろう。
君のその言葉がたまに本当にそうなのかと疑問に思う時がある。いや、たまにじゃなくて結構。

勿論愛されてる実感はある。
でもどうしても自分に自信が持てない。君にはもっとふさわしい相手がいるんじゃないかって思ってしまう。

"好き"や"愛してる"という言葉の価値が僕の中で下がってしまったのだろうか。君がずっとこの言葉を言い続けてくれると心のどこかで信じているのだろうか。
そんな永遠なんてあるはずがない。
この言葉は価値の高いものなのだ。
でも君にこの言葉を言われたい。なんて矛盾してて我儘なんだろう。


もういっそのこと記憶喪失になってしまおうか。この言葉の本当の価値を取り戻すために。何もかもを捨てて最初から始めてしまおうか。
そんなに簡単に出来ることじゃないけど。

もし僕が記憶喪失になったら君はどう思うだろうか。
僕の記憶を戻そうとしてくれるのだろうか。
それとも僕のことを忘れてふさわしい相手を探すのだろうか。

出来るなら忘れて欲しいな。
何も残ってない僕を見たって君が苦しくなるだけだ。
だから君は僕から離れていって欲しいな。







こんな形でお別れしてごめんね。
僕は君のことが好きでした。
僕はそれだけを持っていなくなるから。君は僕を忘れて進んでいって下さい。
さようなら。
出来れば来世で会いたいな。




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愛されてるのは分かるけど愛の価値が分からなくなった少年。

書いていってたら書きたい事が分からなくなった



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