≡≡≡≡≡≡




その後、モビーではキイチとマルコが持ち帰った酒で宴が開かれた。だが、キイチはその中に混ざらずに酒瓶を両手に何本か持ち船尾へ向かった。

そこにいたのは一人で酒を飲んでいるマルコ。



「よぉ、マルコ」


「キイチかい?どうした?」


「マルコと飲み比べでもしようと思ってな」



持ってきた酒瓶を置き、キイチはマルコの隣に腰を降ろした。



「こうやってマルコと二人で飲むのは久しぶりだよな」


「あぁ…最近は皆で飲んでばっかりだったからねぃ」


「だな。今日もエースとサッチがバカ騒ぎしてるし」



船の中から聞こえるのはクルー達が騒ぐ声や、エースとサッチの楽しそうな笑い声。たまに「あっちぃ!」などの悲鳴も聞こえる。恐らく酔ったエースに燃やされたクルーのものだろう。ご愁傷様。



「勝った奴は負けた奴に明日一日何でも命令して良しって事で」


「…今回は俺が勝ってやるよい」


「ふふ、前回負けたくせに」


「……うるせぇ」



酒瓶を開けてマルコに渡すキイチ。マルコは少しふてくされたような顔をしてキイチを睨む。



「んじゃ、乾杯」



ぶつけ合った酒瓶がカチン、と音を立てた。





「……まだ飲むのかよい」


「まだ15本目だろ」


「もう15本だろい…。キイチ、結構飲んでんのに何でまだ平気なんだよい……」


「俺の周りの奴らが全員ザルばっかだったからな。周りに合わせてたら飲めるようになった」


「(そんなもんなのか…?)」


「…もう終わりか?マルコ。今回は何してもらおうかなー?」


「ぐっ……!」



楽しそうにニヤリと笑ったキイチは15本目も軽々と飲み干した。ちなみに、前回負けたマルコはキイチの気に入るような大業物の刀を探してくるように言われた(しかも1日じゃ足りなかった)。


翌日、アップルパイを焼き続けるマルコが目撃されたそうな。







今回のキイチの命令は?
(命令、…そうだな。俺のためにアップルパイを10個焼け)
(はぁ!?)


(まだかよい…?)
(まだ6個目だ。あと4個)

(てかまだ食えるのかよ)
(流石エースの姉だな)
(姉弟揃ってブラックホールの持ち主なのか)
(…ブラメンコ、フォッサ、クリエル。お前ら後で俺の部屋来い)
(((…!!)))






*・*・*・*・*

アンケートリクA!(´∀`)
『マルコと二人で酒を飲む姉さん』でした!

どうですかねー。最初の方からぐだぐだな感じですいません……。


姉さんはお酒強いですよー。今回の話にも書きましたが、姉さんの周りにはがぶがぶと酒を飲む人ばっかりだったんですよ。

フーシャ村にいた頃、赤髪海賊団の人が飲んでる時に、シャンクスとかに酒を勧められて飲んでるうちに強くなっていったんですね。きっとこんな感じで↓。



「おい、キイチも飲めよ!」

「はぁ?別にいらねー…んぐっ!?」

「ほらほら飲め飲めー!」

「……っ…!!!」

「お頭、キイチが窒息しかけてるから止めてやれ」



的な(笑)。勧められてるというか無理矢理ですね。キイチはこんなのを繰り返して、いつの間にか強くなってました。今ではオヤジ以外にキイチに勝てる人は白ひげ海賊団にはいないかも。


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