「ん?アルは何処行った?」
「アルなら風呂だぞ」
「そうか。とりあえずロー、その手に持ってるデジカメは置いていけ」
「止めるな親父。俺はアルの艶やかしい素肌を撮りに行くだけだ」
「自ら犯罪者の道に一直線に進もうとする息子を止めない父親はいない。止めろ」
「くそっ!放せ親父!俺の相棒に何をする!!」
「(デジカメが相棒……)」
『ふー、いいお湯だった』
「なっ、アル!?もう風呂から上がったのか!?」
『? うん。何でそんなに驚愕した顔なのかな、ロー兄』
「くっ…!親父のせいでアルの生肌が…!!」
「悪いのは俺か?」
『…お父さん、そのデジカメ頂戴』←どういう状況なのか察した
「何に使うんだ?」
『最近、フランキーが何か分解したいって言ってたからあげてくる』
「待てアル。それは俺の心の友なんだ」
「相棒じゃなかったのか、ロー」
『あ、保存されてた写真全部消しちゃった。ごめんねロー兄』
「俺のアルベストショットオオオオオオ!!」
「(日に日にアルが強くなっていってる気がする…)」
『そういえば今日の夕食当番って誰だっけ?』
「キッドだな。確か唐揚げを作るとか言ってたが」
『…冷蔵庫に鶏肉無かったような気がするんだけど』
「……冷蔵庫の中を見てから料理を決めるようにするようにしろと何度も言ってるんだがな」
『仕方ない。ロー兄、今から鶏肉買ってきといて』
「アルの頼みなら何でも聞こう。その代わりデジカメを」
『それじゃ、私宿題してこないといけないから。あとロー兄は早く買い物行ってきてね』
「アルー!!」
「(アル…強く育ったな)」


お父さん、涙目です
(…大丈夫。ちゃんとバックアップはとってあるから)

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