――ぷるるる、ガチャ
『もしもし?』
《アルか?》
『うん。珍しいね、お父さんが会社から電話してくるなんて』
《あぁ、会議に使う予定の書類を忘れてしまってな。悪いが机の上に置いてある書類を持ってきてもらってもいいか?》
『いいよ。急いだ方がいい?』
《あー…いや、午後からの会議だからそこまで急がなくても大丈夫だ》
『ん、分かった』
…がちゃん
「親父か?」
『うん。忘れ物したから届けて欲しいって』
「だったら俺が送ってやる。準備して来い」
「何アルにいいところを見せようとしてんだキッド死ね」
「何でお前はそういう考え方しかできねーんだよ」
「アル、俺が送ってやる」
「無視か」
『ロー兄の車は運転席以外ベポの人形で埋まってるから誰も乗れないでしょ』
「アルは俺の膝に乗ればいい」
『交通違反ダメ、絶対』
「アルのためなら警察など恐るるに足りん」
「いっその事一度警察に捕まって来い」

≡≡≡≡≡≡

『ありがとね、キッド兄』
「気にすんな」
『それじゃ、行ってくるね』
「おう。……あ、今日の晩飯の当番はボニーだからなるべく腹減らして帰って来いよ」
『……今日ルフィでも呼ぼうかな』


忘れ物を届けに行きましょう
(お邪魔しまーす)

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