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「そもそも零崎、そんな花粉症酷いのなら花粉症の薬飲みなよ。」


「飲んでもあんま効かねーんだよ。」


「ふぅん。体質なのかな?」


「かもなー。ったく、これならまだあの毒とかの方が効くぜ。」




全面撤回。
こいつに花粉症の薬が効かないのは先天的じゃなくて後天的なものだったか…

あと今の今まで忘れてたけど、コイツ、殺人鬼だった。




「…………そう。羨ましいような羨ましくないような」


「ま、俺からすれば花粉症にならねぇいーたんの方が羨ましいぜ」


「そう?ぼくだって多少目、痒いよ?」


「羨ましいぜ…」




肩を落とす零崎を横目にぼくは痒くなり始めた目を掻いた。




「いーたん」


「何だぜろりん」


「何かオチがログアウトしたからそろそろ終わらねー?」


「うーん。そうだねー…」




オチ、オチねぇ…
タイトル的に花粉症ネタだからそれっぽい事で終わんないとなぁ。




「失格」


「何だ欠陥」


「只今ぼくの右手にはコンパクトサイズのコショウがございます。
えーっと、つまり、察しろ。」


「お前に花粉症の、くしゃみを止められねー人間の気持ちが分かるかぁぁああぁぁああぁああ!!」


「ごめんね。全く解らないや。」




ぼくは躊躇なく蓋を開けてコショウを零崎に振り掛けた。

花粉症、ね…
さてはてどんな物なんだろう?
かかってみるのも面白そうかもしれないという戯言はくしゃみを連発してる零崎を見た瞬間に塵となって消えた。




だって、ねぇ?






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