零僕



3月、それは花粉が飛び交う月。

大半の人間は目に痒みを生じ擦りたい気持ちを神経を使い抑え、止まらぬくしゃみに喉を痛めたり




………………連続に起こるくしゃみによって酸欠になる人も、いる。




「っ、っ、っ、っ、っくしょい!」


「はぁい。もう一回ー」


「っくしょい!」


「もう一回」


「っくしょい!」


「もう一回」


「っ、…………く、っくしゃみしてたまるか!!」




ギリギリのところで抑えて怒鳴る零崎

を無視する




「私は今日も転がります」


「まさかのボカロ!?」


「零崎が」


「俺かよ!」




ここでちゃんとツッコンでくれるあたり少し嬉しい。
この場面で「え?いきなり何?」って言われるとなんか凹む。




「それにしても、零崎花粉症か?見てて目が痛いよ」


「どっからどーみても花粉症以外の何者でもないだろ。
あと目が痛いってどういう意味だ。目に悪いって意味かこの野郎。」


「被害妄想乙」




目を擦りすぎて充血しきった目で睨まれるとなんか昔育てていた気がするウサギを思い出して何だか花粉症も悪くないかと思った。

ま、戯言だけどね。




「花粉症になりにくい欠陥よ…。何500文字位しか喋ってねーくせに終わらせようとしてんだ!」


「ちぇ」


「ちぇ、じゃねーよ」


「だってぼく花粉症じゃないし」


「普通ならここはいーたんが花粉症になって






「目、真っ赤じゃねーか。ウサギみてぇ。」


「………うるさい。痒いから仕方ないだろ。結局掻くならぼくは我慢しないだけだよ」


「かはは、違いねぇな」






とか言うところだろうが!!」




微妙な声真似してさらりと言った零崎がなんか遠く見えた気がした。

な、なんか荒ぶってる?




「零崎、」


「あん?」


「零崎、落ち着いて聞いてくれ。

いいか…?
そういうことはきっと零僕らぶーな方々がやってくれてるんだよ。ぼくらがまたやる必要なんかないのさ。それに、このサイトの管理人がそんな度胸あると思うか?全ジャンルの全話見てみると一番進んでて接吻止まりなんだよ。しかも今の描写でわざわざ"接吻"という言葉を使い解らない人には解らないようにしているんだぜ?


だから、いいんだよ。OK」


「………OKぃ」




鎮火終了。





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