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「多分歌詞間違ってるとは思うけどこりゃクリスマスはやってこないな」


「いいんじゃない?始まらなくてさ。」


「なんだなんだぁ?いーたんはアレか?リア充爆発しろとか思ってる口か?」


「いや、流石にそこまで考えてないな。だけど、寒空の下零崎と過ごすクリスマスだなんてイベント在って欲しくないからね」


「確かに、な。」


「だろ」




あれ?
自分で言ってみたものの零崎が全く否定しないのが悲しいのはなんでかな…?
ツッコミがなかったから、とか?




「あの歌的にもクリスマスは始まらなくても始めたくなくなるよな。
まぁいーたんとこの寒空の下で過ごすのは、曲識の兄ちゃん風に、悪くないな」


「あ、そう」




やっぱりこいつも哀川さんみたいに読心術的なものつかえるのかもしれないな
タイミングがいい。




「あ、雪」


「どうりで寒いと思ったぜ」


「哀川さん本当に雪プレゼントしたよ…」


「赤色がぁ!?…………………………まぁ、わからなくもないな」


「だろ」


「ふーん、ぁ。考えてみろよ。
俺は今この瞬間をクリスマスだなんて認めねぇ。いーたんだってそうだろ?」


「まあね。
ぼくは非リア充だからねそんなカップルイチャイチャイベントしてるほどぼくは暇じゃないんだよ」




なんかすることあったかな…?
うーんと、うーんと、うーんと、うーんと、うーん…あ。年賀状出さなきゃ

うん 忙しいな




「だろ、つまりこの雪はホワイトクリスマスなんかじゃなくてただのホワイトだ」


「いいやただの雪だろ」


「違いないな」


「寒いな、雪」


「こういうときはイルミネーション見るよりコタツでみかんだな」


「確かに。じゃあ、帰ろうか」


「ぁ、途中でコンビニ寄ろうぜーアイスと肉マンとジャンプ買うんだ」


「そういや零崎って甘味食べてるときに連れ去られたんだったっけ」


「そうだよ、だから甘いもん食いてーんだ」


「そう。手短にね」




コンビニに向かうぼくら。雪は音もたてずに降り続いている
ぼくはクリスマスなんてきてないと零崎を見ながら思った。


だって今日は、死ぬ気で年賀状書く日でしょ?



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