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「・・・・なんだよ」


「察してくれよ。そこはよぉ」


「察してもらいたいだなんて事言う前にぼくに何か言うことはないの?ん?」




零崎を横目で見ながらチラチラと片手に持ってる折りたたみ傘を零崎の視界に入れる。




「俺と相合傘してください」


「お前にプライドはないのか」


「今はない!」


「言い切りやがった」


「さあ行くぞいーたん!目指すは『キラ☆七夕フェスタ!大バーゲン!!』だ!!」


「なんだか最近零崎がわかんなくなってきたよ」




いやね?あったときから分かりたくない部分も含めて分かんないところはあったけどさ、何か違うよね?
(一応)初対面の時はもっとクールっぽいキャラだった気がするんだけど




「気にするなよ。気にしたらいろんな意味で負けだぞ」


「・・・・・・」




零崎に傘を奪われ手をひかれ、雨の中へと走りだした。
やっぱり傘は小さくて微妙に濡れる。ふざけんなよ、という意味と違う意味を含めて零崎に軽く体当たりしたらやり返された

ぼくらはぎゅうぎゅう押し合いながら七夕の空の下を走って行った。
だなんて、描写したらぼくがロマンチストみたいだから、あえて言っておこう。


七夕でいいことなんてぜんぜん・・・
いや、ほんの少ししかないんだってことを




―――あぁ、まだ雨は降ってる






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