一週間が終わり、のんびりできる土曜日。日曜日も休みなのだから余裕で夜更かしできると思い、まずは煩わしい宿題を終わらせようと宿題をする真面目な俺。
土曜日は、そんな俺を邪魔する、バカがやって来る日でもある。
「よー」
振り向くとそこには、入学式にキスしてた奴、真山 恭介がいた。こいつは1年のくせに入学式からあんなことをやっていたバカで、下半身もバカだった。
「……出た」
「いつも言ってんじゃん。鍵かけろよな。いくら寮だからってよー」
いやいやいや、だからって入って来ていいわけがない。というかこいつは毎回不法侵入してきて、毎回盛りやがる。
「……なに」
「んー」
宿題をしている俺の向かいに座り、勝手に俺の飲んでいたお茶を飲む。
「…………」
じーっと睨んでいると、ニヤリといやらしく笑い、一言。
「ね、シよ?」
もはやお約束の一言。
だが今日はそんな気分ではない。宿題の気分なのだ。
「やだ」
「えー、やだ。シたい」
「つーか今ヤってきたんじゃねーの?」
「うん、だからシたい。消したい」
ヤってきたんかい。
冗談で言ったんだが。
「いや、バカ?ヤりたい奴とヤったんじゃねぇの」
「……今日はしつこかったから」
断れなかった、と。
「バカだろ。てか嫌だし」
「お願い……フェラだけでもいいから」
「…………」
「俺の、舐めて?」
そう言って手を引かれたら、もう逃げられない。
そんなこと俺が一番わかってる。