「あ、やべ。トイレ行ってくる」

「あ、じゃあ俺も」


今日は休日。休みが重なりレイと久々のデートにきていた。お腹が減り、立ち寄ったファミレスで注文を終えたところでトイレに行きたくなり、俺は席を立った。それになぜかついてくるレイ。2人で席を立っちゃだめじゃね?


でもまあ、すぐに戻るしいいか、なんて考えは甘かったのだと思い知らされる。



「いや、なんで個室?」

「んー?」


なぜかレイに個室へと連れ込まれた俺。


「てか、漏れるから。出ろ」

「いーじゃん、すれば」

「っ、まじやばいんだって!」

「手伝ってやるから」


そう言うやいなやレイは俺のベルトを手際よく外し前をくつろげた。そしてそのまま俺のペニスをゆるゆると扱きはじめた。


「ぎゃ、ひ、んっ」


前をくつろげられたことと扱かれてしまったことで変な声を発してしまった。


「ちょ、やめ、あ、あ、でるっ、」


やばい、でる。そう思って申告した俺に、耳元で甘く囁くレイ。


「出しちゃえ」


その瞬間、全身がとろけた。


「やだ、ああっ、―――っ」



しょーーーーーーー



排尿の音が個室内に響く。
その間、レイも黙っていたから余計に響く。俺は情けなくも小さく喘ぐことしかできなかった。


「う、わっ、止まんないっ、あぅ、」


長い排尿が終わり、涙ぐむ俺。



「あー、漏らしちゃった。いっぱい出たね」


そんな俺を知ってか知らずか便器の中の黄色がかった液体を見るレイ。


「見な、いで」

「へー、そんなこと言うわけ。ふーん」


せめてもの抗議として口をついて出た一言が、


「ここで犯してやっから」



レイの鬼畜魂に火をつけた。






「あっ、ああっ、」

「おら、腰動かせ」


今俺は便器に座るレイの上に座らせられるようにして挿れられている。いわゆる背面座位だ。


「やめ、むり、」

「ふーん、ま、俺はこのままでも十分だけどなあ」



ゆるゆると腰を浅く動かすレイ。
その動きがもどかしくて、腰が勝手に動く。



「あっ、やだ、勝手に、止まんないっ」



レイが、後ろで笑った。


「っは、淫乱。なあ、お前ここどこだかわかってんの?」


その言葉にはっとする。
ここ、ファミレスのトイレだ。


「あっ、やだ、やばいっ、レイ」


「あんだけ喘いでなにがやべーのよ。実はおまえ、みられたいんじゃねーの?」


「ちがっ」


「どーだか」


レイはそう言いながら、俺に挿入したまま腰を浮かせた。



「ああっ」


俺ははしたない声をあげるが、レイは前へと屈む。さらに深くなる挿入に、床についた足ががくがくと震える。


ガチャッ


「――?」


金属音のした方に目をむけると、なぜか水道がみえた。


「ほら、こんかシチュエーションが希望なんだろ?」


「な、な、」


「ほら、続きしようぜ」


レイの両腕が腰を掴む。
そのとき、近づく足音が聞こえてきた。


「お、良かったなあ、見てくれるやつ、来たぜ」


「やだ、やだぁ」


幸い、ドアは手前側、俺らの居る方に開いていたので俺は無我夢中でドアをしめた。


しかし、そのことでレイに向けてお尻を突き出すような姿勢になってしまい、結合がより深くなってしまう。



「――っ、ふぅ」


目をぎゅっと閉じ、口に手をあて声を堪える。


「あー、やべー、ドリンクバー飲みすぎたー」

「おまえおかわり自由だからって調子のっから」

「だってもととんなきゃよー。てか足立の量もすげーし」

「あー、足立なー」


そんな会話をしながら入ってきたのは、恐らく2人。頼む、このまま立ち去ってくれ。しかしこんな状況で鬼畜なレイが黙ってるわけがなかった。


「なに、腰おしつけてきて。おねだり?」


急に耳元で囁くレイ。その内容に青ざめ首を横に振りまくる俺。


「ふーん」


浅く挿入を繰り返すレイ。わざと善いところを外す動きに、危うく動きそうになる腰をなをとか堪える。


ふいに、レイの手が腰から離れた。


「ふるふるして、かわい」


「っ、ふっ、」


俺の背中に上半身をつけ、前から内股をさする。そのいやらしい動きに背筋が震える。


ドクッ、と先走りが溢れるのがわかった。


「ふ、興奮してる?」


頷くことも首を振ることもできなかった。
少しでも動いたら声が出てしまう。


「ああ、限界なんだ」

未だに緩い挿入を繰り返すレイ。そのレイの片手が俺の口を塞いだ。


「俺も、限界」


「――――――っ」


急に激しくなる律動に声にならない悲鳴を上げる。しかし声はでなかったものの、トイレのドアがガタガタっと音をたてた。


「え」

「ちょ、大丈夫っすか?」


外から声がかかる。
俺はもう頭んなか真っ白でなんも考えられなかった。


レイは律動をやめないまま、俺の口を塞いでいない手でトイレのドアを抑える。支えを失った俺の体は今にも崩れてしまいそうだった。


「あー、すんません。トイレットペーパー転がしちゃって」


「まじすかー」


「ほんとすんません」


「いやいや、じゃ、どーもー」





2人が出て行ってから、レイは再び鍵をかけた。そして俺を抱え再び最初の体勢に戻る。


「我慢してるヨウ、すっげえ可愛かった」


ぼーっとする頭で考える。



「わかる?でっかくなってんの」


「んあっ」



ただおしっこしたかっただけなのに、と。


すすむ #

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