「や、ちょ、も、むりっ」
「まだまだイケんだろ」
「やだっ、あ、くるしっ」
「うそつけ」
「さわ、ああっ」
レイに後ろからがつがつと突かれる。そして律動に合わせて前も刺激される。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音が耳を刺激する。
その音がレイのものをくわえている後ろからのものか、それとも数え切れないくらいイカされて透明な雫しかこぼさなくなった前からのものなのか、もう俺にはわからない。
「レっ、レイ、も、やら、イきたく、ない、っ」
「ったく。しゃあねえなあ」
「わ、あ」
ぐいっと俺はレイの膝の上に乗せられた。レイの胸に背中を預ける。
「落ち着くまでしばらくこのままでいてやるよ」
「ん、」
俺はふぅ、と息を吐く。
レイは本当に動かない。
だからこそ、俺は後ろでレイのものを感じてしまう。
ただ中にいれられているだけなのに、その熱で体が熱くなる。
「っ、はぁ、」
熱っぽい息。
レイは気づいていてもわざと知らないふりをする。
だってさっきから飲み物をとったり枕の位置を変えたりしながら俺の中をときおり掻き回す。
「っ、んっ」
両手で口を覆う。
だめだ、声が出る。
勝手に後ろを締め付けてしまう。
「なんだあ?なんもしてねえのに感じてんの?」
「ち、がぁ」
わざと耳元で囁くレイ。それにすら。
「もう再開していい?ああ、でもまだ辛そうだな。じゃあこっちで遊ぼうかな」
白々しい言い回しに文句を言いたくなったが、そんなの言える状況じゃない。
「あ、あっ、やだ、んっ」
「気持ちいいくせに」
乳首を抓られる。
「いっ、たぁ」
「痛いくらいが好きだろ」
「やぁ、あっ、ああっ」
ぐりっと押し潰されたり引っ張られたり、左右ばらばらの動きに頭がついていかない。
「や、ああ、いく、あ、」
「イくの苦しいんだろ?押さえてろよ」
「え、」
「ほら、はやく」
「や、やだぁ」
「じゃあまたずっとイきっぱなしにする?」
「っ、」
「どっち?俺はどっちでもいいけど」
さわさわと乳首の表面をこねられる。
イきっぱなしは嫌だ。
さっきやられたからすげー苦しい。
「いいこ」
俺は両手で前の根元をぎゅっと握った。
「ちゃんと押さえてろよ」
「ひ、あっ、や、なん、でっ」
「なんで、って、もい大丈夫そうだから」
「やっ、やあっ、まだ、まだぁっ」
レイが乳首を弄くりながら下から突き上げる。
支えのない俺の体はされるがままだ。
しかも倒れないように後ろをぎゅうぎゅうと締めつけてしまう。
「っはー、最高」
「あっ、あっ、あっ、」
「前、緩いんじゃない?」
「ひ、いっ」
レイの声に反応するように無意識に手に力を込める。
「あー、締まる」
ぎゅうっと乳首を抓られ、そして。
「あ、――――――っ」
「っ、は、出しちゃった」
レイが俺の中に出したとき。
「あれ、ヨウ?」
「っ、んっ、」
「ああ、ドライでイったんだ。ははっ、体ちょービクビクしてる」
「っぁ、あっ、」
握ったままの前を撫でられるとおもしろい位に体が跳ねた。
「もーちょい遊ぼうか」
握ったままの手に、力が籠もったのは、やっぱり期待してしまうから。
end